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テレビとネットの横断業界誌 MediaBorder

放送と通信の融合をテーマに、取材した記事や論考記事をメディアコンサルタント境治が書いていきます。テレビ局の方を中心に、広告業界、ネットメディア、調査会社など様々な分野の皆さんにご…
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2021年6月の記事一覧

まだ間に合う!NHK技研公開2021はこう見ろ

※画像はNHK技研公開2021トップページより 2年ぶりの開催となったNHK技研公開は今年、初のオンライン開催となった。筆者も含め毎年この時期に砧に行くことを楽しみにしていた人は多いだろう。オンライン開催だってもちろん見るぞ!と思ったものの、いつもリアルな展示で見ているものをオンラインで見るのは少々勝手が違う。そこで、NHK技術研究所の方にお願いして、リモートで解説をお願いした。直接聞くとやはりよーくわかる!そこで読者の皆さんにも、技研の皆さんの解説をもとに技研公開ツアーを

世帯視聴率の記事がなくならないのは、ヤフトピの責任だと思う

世帯視聴率記事への批判がにわかに話題に松本人志氏の視聴率記事批判が話題になっている。昨日(6月20日)も「ワイドナショー」でけっこうな時間を使ってそのことを話していた。それがまたネットでコタツ記事になっているのはスポーツ報知もどういう神経だろう。(10時に始まった番組についての記事が10:17に配信されている) 松本人志氏の一連の発言はインパクトが大きく、さすがに安易な視聴率記事は減るのではないだろうか。(上の記事を見ると期待できないかもしれないが) 私はこの世帯視聴率の

テレビ局のダイバーシティは番組の多様性にもつながるはずだ〜民放労連の女性役員数調査の背景

民放テレビ局の女性役員、91社でゼロの衝撃リリース5月24日に民放労連からこんなリリースが出た。未見の方はこの機に読んでもらえればと思う。 日本全国の民放テレビ局の女性役員数を調査したら、127社中91社でゼロだったという衝撃的な内容だ。そんなに少ないのか、というのも驚きだが、民放界で女性役員の数が話題に上ったことにも驚いた。そういうことを放送業界でも取り沙汰する時代がようやくきたのだと受け止めた。 この調査は昨年4月から今年3月まで行った調査の結果とリリースにある。だか

6/29ウェビナー「テレビ局はWEBメディアになれるか」開催

テレビ局はネットでも情報発信する時代へテレビ局は新しい局面を迎えている。放送事業の成長が難しくなった中、ネット活用が喫緊の課題となった。そこでは番組の映像配信だけでなく、ニュースや情報も含めてテキストで配信することも求められる。地域の情報インフラとして、ネットでの発信は市民にとっても企業にとっても必要になってくるだろう。テレビ局はネットでもメディアを目指すべき時だ。 先行事例としての北海道テレビsodaneとRKB毎日放送 RKB オンラインそんな試みに、ローカル局も果敢に

若者に本気で向き合わないと、テレビは本当にオワコンになる

先月、5月20日に「衝撃的データ」というワードがTwitterでトレンド入りしてバズっていた。この記事がシェアされ沸騰していたのだ。 NHK放送文化研究所が発表した国民生活時間調査の中で、若い世代のテレビ離れをはっきり示す数値が出たからだ。1960年から5年ごとに行われてきたこの調査で、”テレビ視聴は、調査日にテレビを15分以上視聴した場合のみ「見た」として集計”したところ、10代20代は前回2015年の調査から20ポイント前後減少した。そのことを研究員が「衝撃的データ」と