3-出会い
夏の暑い日、たぶん8月頃だったと思う。
千葉の実家に帰ってきた私は、地元の友達と遊んでいた。
そんな時、最近はまりかけていたダーツバーに行こうと話になった。
地元に昔からあるちょっと寂れたダーツバー。
外からは中が見えないのが、また怖い。
土日のどちらかの夕方だったと思うけど、二人で店内に入った。
この店に来るのは2回目だったので、そんなに緊張はしてなかった。
入ってすぐのとこにあるカウンターに何人かが座っている。
左側はビリヤード。右側がダーツといった配置。
左側では30代くらいのオジサン達が何人かでビリヤードをしている。
私達はすぐにダーツのスペースに向かいイスに腰掛ける。
ダーツは誰もやってない。
そして私達はいつも通りにダーツを始める。
4台あるマシンの一番右の壁側を使う。やはり壁側が落ち着く。
ダーツを投げると投げると機械音と一緒に画面に数字が表示される。
真っ直ぐ投げているんだけど、ぜんぜん真ん中には入らない。
友達と一緒に話しながら投げている時間が全てを忘れさせてくれる。
今日もこのまま1時間くらい遊んでファミレスでも行って、それから帰って
そんな一日だったはずだった。
ただ、今日が前回と違ったのはカウンターにそいつが座っていたことだった。