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[最近の一冊] アクションラーニング入門 6章

アクションラーニング(AL)コーチの養成講座の宿題、第3弾です。実践アクションラーニング入門・6章を要約せよ、という課題がでたので、まとめていくぞい!

リフレクションは当てにならない経験を教訓に変えてくれる

経験そのものは、当てにならない"先生"だけれど、そこにリフレクションが加わると当てにならない先生である経験が、重要な知識となって自分の中に溜まっていく。

アクションラーニングでは、学習するためにセッションで起こった経験に質問で縄を投げて、吊り上げ教訓に変えていく。

成人学習の5学派にまたがるAL

成人学習には、①認知学習、②行動主義学習、③社会的学習、④人間中心的学習、⑤構成主義的学習の5学派がある。それらの原則を統合すると14個にまとめることができ、ALは14すべてに立脚していると言える。

  1. 成人は学習へのニーズと興味を覚える時に、動機づけられる(=危機感と面白そうという興味が大事)

  2. 学習そのものよりも、何かをなしとげるよう動機づけられる時に、最も学習する

  3. 経験は成人学習の最も豊かな資産であり、成人教育の方法論の中心は経験の分析である

  4. 学習は経験をリフレクションしたときに強化される。それが新しい経験であればあるほど、強力な学びとなる。

  5. 学習は、人格・精神・価値観・感情のすべてがかかわるときに最も深くなる(=感情的になれるほど面白いコンテンツ、エモさが大事

  6. 学習を応用する時に責任や説明責任があるとき、より学習する(=学んだことを活かす場がある、実際に仕事でつかう機会がある、学習転移の話

  7. 必要なコンセプトを得るために、それまでのコンセプトを整理し、独自の方法でアイディアをまとめ、あらなた情報を探すことを強いられる時に、重要な学習が行われる(=アンラーニング

  8. 質問されたり、自分地震にといかけるとき、学習は増大する

  9. 緊急の問題を解決するための十分な時間と場所が与えられた時、最強の学習となる

  10. 自分の考えの基礎となる前提について問うとき、重要な意識変容学習が起きる

  11. 他者からの正しいフィードバックを受け、自分のリフレクションが後押しされ、支援されるとき、学習する

  12. 学習に対するグループとしての責任がメンバーの潜在的な能力を引き出し、グループ全体の学習レベルを高める

  13. 不慣れな状況下で未経験の問題に取り組むことが、今までのやり方から解放され、強力な学習を起こす。立ち向かうには尻込みしがちな挑戦的な課題や困難に直面するから。

  14. 結果をしることができ、リスクを冒すことが許されるとき(心理的安全性が高い時)最も学習する


5つの学派は以下の通り

成人学習には、大きく分けて以下の5つの学派が存在します。

行動主義学派

  • 学習とは、観察可能な行動の変化であると捉えます。

  • 学習者の行動を強化するための報酬や罰といった外的刺激を重視します。

  • プログラム学習やコンピュータ支援教育など、学習者の行動を段階的に形成していく学習方法が有効とされます。

 認知主義学派

  • 学習とは、学習者の内部で起こる情報処理のプロセスであると捉えます。

  • 学習者の知識や思考、記憶といった認知的な側面を重視します。

  • 学習者の認知構造を理解し、それに合わせた学習方法を提供することが重要とされます。

人間中心的学習

  • 学習とは、感情、認識、精神運動などが融合した人格全ての要素が揃った時に効果が発揮される

  • 人間誰しもが、貢献し学習し行動する未開の能力を持つとする

社会的学習

  • 学習とは、社会的な文脈の中で他者との相互作用を通じて行われるプロセスであると捉えます。

  • 学習者の文化的背景や社会的な関係性を重視し、学習コミュニティの構築や協調的な学習活動が重要とされます。

  • ディスカッションや共同作業など、他者との相互作用を促す学習方法が有効とされます。

構成主義的学習

  • 学習とは、学習者自身が知識を能動的に構築していくプロセスであると捉えます。

  • 学習者の経験や解釈を重視し、学習者が自ら問題を発見し解決していく能力を育成することが重要とされます。

  • プロジェクト学習や問題解決学習など、学習者の主体的な探求活動を促す学習方法が有効とされます。

これらの学派は、それぞれ異なる視点から成人学習を捉えており、学習理論や学習方法にも違いがありますが、ALはどの学派の主張とも重なる部分があります。

ALは、仕事と学習を統合する

ここまで見てきた通り、アクションラーニングは経験を振り返ることで学び、教訓に変えるための最も手軽で強力なアプローチだと言えます。

今までのさまざまなリーダーシップ開発のプログラムは、学習と仕事が分断されており、学んで→働くの流れができていました。しかしメンバーが学習し、組織が変わり、事業としての成長やモメンタムを生み出すには、学んでから働くでは遅すぎるのが現実。

働きから学び、学んだことを速攻活かせる。そんな学習と仕事の融合を実現させたのがアクションラーニングといえます。


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