大学院での学びをビジネス実装するためのあゆみ
こんにちは、秋山です。
私の修了した、立教大学大学院リーダーシップ開発コース(LDC)では、修了後も学びを継続するために年一回アルムナイがあつまり研究報告をする場があります。この報告会は、アカデミックな匂いがふわっとすればOKな会になっており、今年は3/16の日付変わって本日に行われる予定です。
報告会に向けた資料を作成したので、一部抜粋し、noteにも記しておこうと思います。
大学院での学びをビジネス実装するためのあゆみ
私の研究内容は大学院終了後から2年間続けてきた、「大人の変容的学習」についてです。LDCは人事として人と組織についてのアカデミック知識を体系的に学び、実務で実践できるような知識型学習をする場であったと同時に、私にとっては変容的学習、つまり今までの信念体系を塗り替える場でもありました。
リスキリングが注目され久しいですが、それが指すものの多くは、明日役に立つ知識的学習であることが大半です。データ分析やプロジェクトマネジメント、英語など、どれもビジネスをする上で不可欠な学習ですが、それだけでは片手落ちです。それらを使いこなす本体である、私たち自身の解釈や判断のあり方や行動や態度の取り方を変えなくては、宝の持ち腐れです。
私にとって変容的学習を引き起こしてくれたのは、社会人大学院という場でした。その特徴は、①本業から離れた失敗できる環境であること ②当たり前の通じない多様性があること ③仕事と学業の両立ではちゃめちゃに忙しいこと 、などの共通点があります。詳細については、運営する社会人大学院メディアElephant Careerの記事にまとめていますので、ご興味あればぜひご覧ください。
いくら社会人大学院の良さをうたっても、通える人は限られています。そこで、組織内にLDCを実装したいと考え、次のサービスであるコホート学習アプリのSyncingを開発しました。そのためにfreeeをやめました。2023年7月のことです。
PM、エンジニア、デザイナーと心強いメンバーが集まってくれ、10社ほどトライアル導入もいただきました。プロトタイプを体験してもらう中で、狙った以上の効果が見込まれないと判断し、このサービスは今ペンディング中です。社内にコホート学習をいれる、読書会文化を根付かせること自体はとても価値のあることだと思いますが、作ろうとしていたほどリッチな機能は不要だということ、私が目指したい変容的学習を引き起こすには、もっと別の何かが必要だということが見えてきました。
そう、Syncingで行われる読書会では、圧倒的にLearning by doing が足りないのです。大人が学ぶのは経験から。その経験を作り出すプロセスがSyncingには不足していました。
一方、クライアントワークの中で見えてきたのが、プロジェクトベースドラーニングの高い効果です。リアルな問題を解決していくプロセスの中で、振り返り成長していく。まさにLDCで私が経験したことそのものでした。
外部コンサルタントとして介入することで、クライアントの問題解決をしているつもりでしたが、それと同時にタッグを組む社内メンバーの変化が激しかったのです。
LDCの中原さんは、コンサルタントの仕事は仕組みで残すか人で残すかだ。と言いましたが、私はUnleashUを、仕組みでも人でも残せる集団にしたいと考えるようになりました。
つまり、PBLを通じて、クライアントの問題解決と人材育成と組織開発の3方よしを成立させることこそが、LDCを組織内に実装することだと考えるようになりました。
そこで目下計画中なのが「上司の育成力に依存しない、プロジェクトベースドラーニング」事業です。これをUnleashUの一つの柱とします。
また、この企画は社内に閉じるのではなく、LDCの仲間と進めていくことにしました。LDCという共通項と、それぞれの経験値をもちよることで、めっちゃいいプログラムが作れるのではとワクワクしています。
本プログラムで、年内5件新規受注したいとおもうので、営業も頑張っていきます!こんなことにお困りの方は、ぜひお声がけください。
人のなやみ
管理職として、プレイヤー気質から抜け出してほしい
スタッフの主体性をアップしたい
組織のなやみ
ミッションやカルチャーの浸透を加速したい
イノベーティブな組織にアップデートしたい
事業のなやみ
業績を向上したい
あたらしい施策が継続的に出る仕組みを考えたい
PBLは、組織のリアル課題を解決するプロセスの中で人が成長するようプログラムされた仕組みです。リアル課題は、上記以外にも対応可能です。
リアルから遊離した研修では、いまいち効果が期待できなそう。前に失敗した。などあれば、PBLは試す価値ありです!
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