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薬学生の対人能力向上を目的にした教育方法の構築と評価―アクションラーニングの活用―

こんにちは、秋山です。
今日も論文読んでみたシリーズ、アクションラーニングについてです。

薬学生の対人能力向上を目的にした教育方法の構築と評価
―アクションラーニングの活用―
井手口 直子、高木 彰子


薬学部の教育モデルが変化し、コミュニケーション能力の重要性が強調されたことを背景に本研究が行われました。

薬剤師としての学生が高いコミュニケーションスキルを必要とする現代社会において、ファーマシューティカルケアにおけるコミュニケーションの重要性が強調されています。

研究では、アクションラーニングが学生の社会的スキル向上に有効であることが示唆されており、問題解決技法としてチーム内のコミュニケーションや問題解決能力の向上に貢献するとされています。薬学2年生の社会的スキルの変化を検討し、アクションラーニングの効果を評価するために統計処理が使用されました。

講義の評価には、信頼性のある社会的スキル尺度であるKiss-18(Kikuchi’s SocialSkill Scale: 18 Items)を用いて薬学生の社会的スキルを測定しています。

3回の講義後のアンケート結果はこちら。チームワーク力の向上や、メンバーの問題について真剣に考えた、が多くの肯定的回答を集めていることがわかります。

 以前から演習等で汎用される「スモールグループディスカッション(SGD)」には、話し合いに参加しないフリーライダーや、話し合いがダラダラ長くなる問題、声の大きい人の意見が通りやすい、論点がずれやすい、批判的な意見が出る、または批判的意見を避けようとして浅い議論になりやすいといった問題がありました。

これに対し、アクションラーニングは、これらの欠点を下記の仕組みで排除することが可能だとわかりました。質問中心で語らない、全員が同意しないと進めない、アクションプランを作成しただけで終わらせず、それを実行し、その結果を全員で振り返る機会がある。

また論文は、アクションラーニングを通じて学生の社会的スキル向上に寄与すると述べており、薬学教育における技能態度向上教育としての有用性を強調しています。アクションラーニングセッション後の学生のフィードバックから、アクションラーニングが学生のコミュニケーションスキルやチームワーク能力の向上に寄与していることが示されています。

アクションラーニングは、質問中心であり、全員が同意しないと進めない仕組みを持つ効果的なシステムであると述べられています。


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