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メタバースでビジネスを作りたい人へ、最新ビジネスモデル10選を紹介

こんにちは、OVS(Osushi Voxel Studio)の企画記事担当のフォンです。

Facebookが2021年10月28日、社名を「Meta(メタ)」に変更しました。

その直後から、Googleトレンドでは急上昇。

世界が、日本が「メタバース」を意識した歴史的な出来事でした。

最新の産業やビジネスに敏感な企業から個人までが、メタバースの可能性を模索し始め、日々、情報収集を行っています。

あなたはメタバースのビジネスモデルでは、どんなものが思いつきますか?

リアルビジネスと似たようなものもあれば、デジタルならではの事例もありそうですね!

そこで今回は、2022年の最新のビジネスモデルを紹介していきます。

最後まで、ぜひお読み下さい。

1:プラットフォームを作る

画像:Cluster「ポケモンバーチャルフェスト」先行体験レポートより

メタバースのビジネスモデルで最大のものは、プラットフォームを作ってしまうことです。

当然、技術や開発費用もハイレベルのものが求められますが、多くのユーザーを確保できた場合、ごっそり市場を取れるので、熾烈な争いがすでに始まっています。

個人では到底不可能で、プラットフォーム開発は企業主体のビジネスモデルです。

国内であれば、VRヘッドセットを使ったVRchatも体験できる『Cluster(クラスター)』が有名。

日本を代表するメタバースプラットフォームで、企業や自治体とも組んでワールドを作り、大規模イベントを開催しています。

ここが大きな収益基盤です。

海外だと『XANA(ザナ)』が特徴的。

ブロックチェーン上にあるメタバースプラットフォームで、NFTを絡めたゲーム展開にも力を入れています。

自治体や有名IP(ウルトラマン)とのコラボでも話題になりました。

XANAは、世界中の開発者が集まりグローバルな制作を行ってきました。

まさに最新のメタバース企業の1つといえるでしょう。

他にも、『The Sandbox(サンドボックス)』『Decentraland(ディセントラランド)』なども、ブロックチェーンとNFTを紐付けたプラットフォームで注目を集めています。

The Sandboxの様子
Decentralandの様子

ユーザーは仮想の土地(LAND)を購入し、店や町を作ることで自由な経済活動を行えます。

ブロックチェーン系のメタバースに関しては開発途中のものが多く、これからの利用拡大が期待されています。

以上のように、現在のメタバースプラットフォームから見えてくることは、以下の3つ。

  1. 企業、自治体とのコラボで収益化

  2. ブロックチェーン上でNFTを軸に収益化

  3. ブロックチェーン上で土地の販売で収益化

土地(LAND)もNFTの1種ですが、分かりやすい収益構造のため、独立して紹介しました。

2:ワールド制作

画像:Kazutomo_Watanabeさんより

ワールド制作とは、メタバースの空間に地形、建物を作り上げることを意味します。

主に3DCGクリエイターの領域といえますが、最近では『Unity』などを使って、ある程度のアマチュア・オタクレベルでも、ハイレベルなものを作れる人が増えてきました。

メタバースが注目されてから、ワールド制作ができる人材の取り合いとなっており、各メタバースプラットフォーマーが抱える制作チームでも、人手が足りていない状況。

町を作る、遊園地を作る、美術館を作る...。

クライアントのイメージ通りのバーチャル空間を作るのは、容易ではありません。

ワールドクリエイター業は、ビジネスモデルとしては需要のある業種と言えますね。

3:アバター制作

画像:emmaちゃんさんの作品

どんなメタバースプラットフォームであっても、プレイヤーの分身となるアバターは必須です。

SNSのアイコンよりも、自分をさらに深く表現したくなるのが、アバターというもの。

髪の毛、肌の色、ファッション...。

メタバースだからこそ自由に着飾れるので、アバタークリエイターも注目される職種と言えるでしょう。

画像:しゃちくわぶたさんの作品

セレブや芸能人のアバターを制作できれば、次々と仕事も舞い込んできそうですし、独自のブランド展開ができれば、継続的なファンも付く。

アバターはデジタルファッション業界の中心となっていくハズです。

おそらく、今後はもっと細分化されて、「帽子職人」「水着職人」「ペット職人」など、特化された職業もでてきそうです。

4:イベント制作

画像:https://www.tv-asahi.co.jp/vr_roppongi/より

メタバースでは町や遊園地を作って、持続的な利用を促すコンテンツも考えられますが、単発のイベントとしての需要もあります。

先ほど紹介した『Cluster』はイベントが豊富で、謎解き、迷路、アクション、講演会、勉強会など、いろいろなジャンルが日々、開催されています。

イベントとは「企画力」と「運営力」が求められるジャンル。

各メタバースプラットフォームに最適のイベントを作り、集客することで、収益化をはかることができます。

何かの有名な商品の販売記念に、メタバースでお披露目会をするのもいいでしょうね。

ワールド制作を含む、「企画、制作、運営」までこなせると、強いです。

5:ゲーム制作

画像:The Sandbox Game Makerの様子

メタバースのゲーム領域では、ブロックチェーン系のプラットフォームが強く、拡張性もあります。

特に『The Sandbox(サンドボックス)』では、誰でも無料の制作ソフトを使って、ゲームを作ることができ、将来的には利用者から入場料を取ることもできるようで、収益化が期待できます。

画像:The Sandbox Game Makerの様子

頻繁にゲーム制作のコンペも開催されており、実は日本人チームも大健闘。

ゲーム制作と聞くと、ゲーム専門会社だけしか活躍できないイメージもありますが、次々と開発が進むメタバース産業の中では、個人でも参入できるのが特徴的です。

6:広告業

画像:The Sandboxのワールドの様子、NFTが展示販売されている

どのメタバース空間でも、日々、ワールドが制作されていきます。

大人気のワールド(町や遊園地、美術館)には、多くの人が訪れるハズ。

そうです、人が集まるところには広告が意味を発揮しますね。

画像:Cluster HPより

実際に『Cluster』が開催したイベント「バーチャル・ハロウィン」では、1週間で55万人を動員。

これは凄まじい集客力と言えますね。

メタバースがもっと普及していくと、広告をクライアントから集め、親和性のあるワールドに営業をかけるメタバース広告業も出てきそうです。

7:マーケット

画像:https://summer2022.vket.com/より

日本最大の同人誌即売会といえば、「コミックマーケット(コミケ)」があります。

その他にも、アイドルやアーティストのグッズ販売会などもありますよね?

これが、バーチャル世界でもあれば?

『VRChat』と『Vket Cloud』の2つのプラットフォームを利用してアクセスできる「バーチャルマーケット」というイベントがあります。

メタバース空間の会場で、アバターや3Dデータグッズを売買できる世界最大イベント。

世界中から100万人以上が来場する、ビッグイベントとして有名です。

画像:Cluster HPより

このビジネスモデルは、大きなヒントに。

例えば、有名な企業が協賛につくとか、有名なクリエイターに出品してもらうなど。

プラットフォームによって差別化された巨大マーケットの出現も考えられます。

8:音楽ライブ

画像:フォートナイト『トラヴィス・スコット』ライブの1コマ

メタバース空間でライブを行った有名なアーティストは多いです。

オンラインゲームの『フォートナイト』は、21年6月に5億人のユーザー数を突破した、大人気ゲーム。

世界同時アクセスが、リアルタイムで可能という点で見れば、メタバースの1つと言えますね。

そこでは、トラヴィス・スコット、星野源や米津玄師がライブを行い、話題となりました。

画像:「NINJAメタバライブ」より

『Cluster』でも、「NINJAメタバライブ」という音楽イベントにて、DOZAN11が主演し会場を沸かせました。

このビジネスモデルだと、音楽アーティストというよりは、音楽イベント制作に、より需要が出てきそうです。

なぜなら、機材のセッティングや動画での同時配信などのノウハウが、リアルライブよりも業界全体で足りていないからです。

コロナの問題、会場費の問題、アクセスの問題などを考えると、メタバースライブには大きな可能性があります。

いち早く実績とノウハウを蓄積できた制作会社が勝ちそうな領域ですね。

メタバライブWORKSへ

9:観光・地方創生

川根本町のメタバース『田舎の直送便』実際の様子

国内のメタバース事業であるあるなのが、観光地や自治体を模したメタバース空間を制作すること。

リアルな観光地の建物や風景をメタバースで再現し、集客を目指した話題作りと言えるでしょう。

一歩踏み込んで考えれるのは、大型の町作りや再開発を行う場合、先にメタバース空間で実験ができる点です。

モデルタウンや観光施設を配置した場合、募集した参加者(プレイヤー)がいったいどのように動き回るか、どのような点でメリット・デメリットを感じるか調査できます。

画像:メタバース「バーチャルやぶ」より
画像:メタバース「バーチャルやぶ」より

おそらく、このビジネスモデルの場合は、行政と一緒に行うので、大型案件になりやすい特徴があるでしょう。

10:デジタル不動産投資

OpenSeaのThe Sandboxの土地販売ページ

最後が、メタバースの土地(LAND)をデジタル不動産と見なして、徹底的に投資を繰り返すビジネスです。

世界で最も土地(LAND)の取引が盛んなのが『The Sandbox』

世界の大企業なら、ファッションブランド「GUCCI」や「adidas」が土地を抑えています。

セレブのラッパー・Snoop Doggの隣接地が5,000万円で購入されるなど、現実さながらの土地争奪戦が繰り広げられています。

画像:The Sandbox Mediumより

土地の転売ヤーとして、安い時に買って、市場が盛り上がったら売り抜ける...。

ここを日々研究する、デジタル不動産投資家が出てきてもおかしくないですね。

「何ができるか、誰ができるか」を模索しているフェーズ

メタバース関連事業は、生まれかばかりの領域であり、ブロックチェーンの進出もあって非常に混乱している様子が見受けられます。

メタバースコンテンツを依頼する企業や自治体ですら、「何ができるの?」という疑問から、問い合わせが始まることもしばしば。

そして、制作業界も「何を作ればウケるのか?」と模索している段階だと感じています。

特に分かりにくいのが、「誰に(どこの会社に)、依頼すればいいのか?」という点。

ワールド制作やアバター制作など、相場がイマイチ分かりませんよね?

もし、「The Sandbox」での事業展開をお考えであれば、私たちOsushi Voxel Studioにお問い合わせ下さい。

イメージが沸きやすいように、ワールド制作のポートフォリオをご用意してお待ちしています。

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