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ないしょのはなし(メイ女あとがき)

単行本も出していただき読者の方にも届きはじめ、メイ女のお仕事が終わりました。
とくにないしょとかでもないのですが、せっかくなのであとがきというか
メイ女ができるまでをのおはなしをしたいと思います(noteのアカウント作りっぱなしで腐らせるのもあれなので・・・)。

お話をいただいたのは去年の夏前、ちょうど今より少し先のころだったと思います。

女体化漫画かいてみない?


ニョタイカ!!?
僕にはまったくなじみのないコンテンツだったし、その場でどう書けばいいかのビジョンも見えなかったので二つ返事ではお答えできなかったのですが、やったことないからやってみようとお受けいたしました。
しかしこの軽はずみな決断がおおきな問題でした。

何かいていいかわからん


資料をいただき「アニメ6話で女体化する4人を使って漫画を」ということ以外ほぼ指定はありませんでいたが、
先述の通り女体化になじみがなかったので普段男であるキャラをどう書いたら面白くなるだろうかと悩みました。
(前作がミニ四駆がメインの作品でしたので今回は人間を自由に描きたい、バトルをさせたいとの考えはありましたが。それが広告にも反映され「バトル漫画」みたいな告知があった気がします。)
女体化コンテンツをみたりオタクの知り合いにも聞いたりもし、
体と心の差異をかくべきだろうか・・・
それとももっとガワだけ使って振り切るべきか・・・
とか悩みまくった結果基本に立ち戻ることにしました。

マンガの基本


僕が思う漫画の基本の一つに「世界は主人公のために存在する」というのがあります。
世界の中心に主人公がいて、すべての要素は主人公が成長したり何かを成し遂げるためにあるというものです。
4人を使うということが頭にありすぎて主人公を決めることもできなかったのもやることが決まらなかった原因です。
そう考えたときに遊使、豊使、幻使、霊使の4人で一番主人公にぴったりなのはより一般人目線のある遊使である。

そしてもう一つ
「初めて見る人にもわかるものを作る」というのもありました。
アニメスピンオフでありながら傲慢かもしれませんでしたが、これは譲る気はありませんでした。(その結果ビックリマン、ビックリメン要素少な目にもかかわらず好き勝手させていただいたので本当に感謝しています。)

やっとメイ女の形になる


その後天使である遊使をおちこぼれにするのはやや腹をくくりましたが
目線キャラの主人公としてやっとしっくりきました。

そして本編4人の好きなとこいいとこわるいとこ特徴などを僕なりに抽出してキャラをつくった結果「女体化である必要はないのではないか」といたり、
もとは男のキャラではなく、ああいう性格のああいう人間を書こうと世に出た形になります。
天使と言えばカリスマ性→遊使が人に認められる話にしよう!といった形です(本編でもモテたい欲が一番強いので)。
欲を言えばもっと最後のバトルシーンを描きたかったですが、本来なかった無人島の話を入れたためぎゅうぎゅうになってしまいました。
ですが最終決戦へつながる遊使の成長のためには絶対あったほうがよかったと思うので満足はしています。
また、前作ではスケジュール狂いまくって入れられなかったやりたい事もたくさんありましたが、今回はだいたいさせてもらえた気がします。

アニメやほかの関係者の皆様、(ありがたいことに連続でのお仕事でしたが)武井先生、そして読者の皆様ありがとうございました!

そしてさいごまでよんだあなた!
まだの人はメイ女を買おう!!


https://shogakukan-comic.jp/book?isbn=9784091497574



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