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美人じゃなくて結果オーライ

大学生のとき、偏差値の高い学部の人にこう言われた。

「文学部って時点で就職ちゃんと考えてないよね」(私は文学部出身です)

「親にあまり大事にされてない感じがする」

その方、まじめで温厚な殿方です。悪気もたぶんあまりなく。
いま考えるとちゃんと怒ったほうがいいくらいなんだけど。


大学生活は劣等感を感じることばかりでした。
高校は制服ありブラック部活(吹部)だったこともあり、大学に入っていきなり広い世界に放たれた感じ。
アクティブにハジけられればよかったんだけど。
お金、育ちの良さ、容姿、流行、などなど今まであまり身近でなかった価値観を目の当たりにしてフリーズする。自分の理想ややりたいことなんかもわからなくなってしまった。


大学一年の同じクラスに、ふわふわ茶髪のパーマヘアに原色のボディコンスーツを着てるNちゃんという子がいた。お嬢様学校出身、化粧は完璧、笑顔がすごく可愛くてキャンパスを歩けば誰もが振り返る(誇張なしで)。
話すととても気さくだけどたまに並んで歩くときは気が引けた。

最近ふと思った。
もしも私がNちゃんみたいにスタイル抜群の美女だったら。
チヤホヤされて勘違いして鼻持ちならない女になったり、心の弱みに漬け込まれて悪いオトコに騙されたり、いろんな欲に振り回されてその後の人生ろくなもんじゃなかったんじゃないだろうか。(Nちゃんは勘違いせずきちんと努力して航空業界に就職していた)

どんくさいならどんくさいなり。
社会で働いて等身大の居場所を見つけることができる。と思う。
美人でなくて逆によかったのだ。結果オーライ。


さいごに。
大学当時の自分はあまりにも未熟で迷惑をかけた方たちには心の底からお詫びしたい。もっと言うと時効にして忘れてもらいたい。
デジタルがない時代で本当によかった。




書く部のお題「ギリギリ語れる!?わたしの黒歴史」をテーマに書いてみました。

画像は Kakko様 にお借りしました。

(ライラン52日目)

#書く部のお題で書いてみた

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