素敵なキャペリーヌおばあちゃん
パートで自転車移動の最中、見知らぬ高齢女性(おばあちゃん)に声をかけられました。私はちょうど自転車を停めたところ。そのおばあちゃんはシルバーカーを押して向こうからゆっくりゆっくり近づいてきました。
「すぐ疲れちゃうからね、休み休み歩いてるのよ」
「そうですかー」
おばあちゃん、人懐っこい雰囲気ですが、ネイビーのお帽子が素敵。つばが広いキャペリーヌで、幅広の白いリボンが巻いてあります。(キャペリーヌはつば広の婦人用帽子のこと。キャペリンとか女優帽と呼ばれることもある)
お洋服もロベルタなんたらというブランドの、リボンの模様があちこちついてます。といってもおばあちゃん自身はとても庶民的。
「帽子もお洋服もとても素敵ですね」
と私が言うと
「94よ。5年生まれ」
あ、聞いてないですー笑
5年は昭和5年てことね。
そっか、ばあば(私の実母)の◯才上だ。
「えー本当ですか?お若いですね」
うちの母も頑張ってる方だと思うが、このおばあちゃん母より元気そうに見える、というより、なんだかとっても感じがいい。
あちこちガタがきて年はとりたくないわねー、という高齢者あるあるのお話のあと、
「でもね、いのちある限りは精いっぱい生きようと思ってるの」
と、一瞬目を大きく見開いた。
あ、『ちゅらさん』のおばあみたい、と思った。
「感じがいい」と思ったのは、不平不満とか誰かの悪口とかネガティブなものを感じなかったからだと思う。
高齢者の方のなかには、昔のことが許せなかったり、身内の悪口が止まらなかったり、早くお迎えが来ないかしらと言う人がわりといらっしゃるのです。
まー、そのおばあちゃんにもグチの一つや二つあるかもしれないけど。
「お気をつけて」と声をかけて別れました。
ゆっくり遠ざかる丸っこい背中がとても貴重なものに見えました。
ここでなんちゃって俳句。
(プレバト見てるだけなので初心者以前のレベルです。ご容赦を)
歩行器の老婆キャペリンかぶりおり
季語がない?キャペリンて何?
梅沢富美男さんなら
「帽子はかぶるもんに決まってんだろ!」
とか言いそう。
#どうでもいいか
ってことを自転車移動中に考えたり考えなかったり。
調べたら「夏帽子」と言う季語があるそうですね。
「夏木陰」と言う季語もいいなあ。
歩行器の老婆つば広 夏帽子
歩行器の老婆見送る夏木陰
ローバローバすみません。
ローバの休日とかローバーじゃパンとか。
#なんのはなしですか
参道の緑陰母の押す車
おばあちゃんと会ったのが神社の前だったので。
ローバを母にしてみた。
あー帽子がどっか行ってる。
画像は けそ様 にお借りしました。
イラストの帽子がおばあちゃんの帽子に雰囲気似てます。
賑やかし帯はいつきさんです。
それではこれにて!
今日もありがとうございました。