みんなに優しい、太陽みたいな君へ

特別好きだと思う人がいる。

好きなものが似ていたり合う部分もあれば、根本からして正反対の違う価値観を持っていたりもする。
ただ流れる空気感が穏やかで、何より話していて楽しい。直感というのは概ね信じていいものだと思えてならない。

世間一般よりもはるかに人を好きになりやすい自覚があるけれど、それを差し置いてもなおわたしはその人のことを好きになっていたと思う。


好きな理由はたくさんあるが、思うことをまずひとつ。
わたしは、その人みたいになりたい。
一言で言えば太陽みたいな人。いつだって誰にだって、明るい。天性の人たらし。そして、感情のブレがほとんどないように見える。わたしは「いつも元気ですね」と言う。本当にいつ何時も周りを明るい気持ちにさせる。能力がある。悩み事は周りに話すことなく自己完結すると言っていたが、それにしたっていつも楽しそうなのだ。

そんな人から、わたしの中には到底浮かびそうもない考え方を教えてもらった。

わたしは友達が少ない。
自分から誰かを遊びに誘うことは皆無だと断言できる。
なぜ誘わないのか、その理由は“自分が相手の時間を頂戴するに相応しいかどうか分からないから”だ。楽しませてあげられるか分からない。自信がない。だから、誘わない。自分のしたいことに人を付き合わせることが申し訳なく思えて仕方ない。
もちろん友人関係においてそんなものを考えている方がおかしなことだということは重々承知している。それでもなお、そう思えてしまうのだから仕方ない。当然行きたいところにはひとりで行くし、やりたいことはひとりでやる。


対するその人は、ひとりでいることがとにかく嫌いなのだそうだ。
完全に正反対だと知った日、わたしは先述の通り話した。

返ってきた答えは「相手も楽しいに決まっている」だった。相手といることでそもそも“自分が”楽しいから、だって。
勝てない。何も反論できなかった。

この考え方は対人において、最もクリアで端的な良いものなのではないか。気負いすぎているだけのわたしは、もっとその状況を楽しむべきなのだ。ちゃんとせねばちゃんと上手くやらねばと思うことでいっぱいいっぱいになる。本来もっと自由でいいはずなのに。

その人はいつもあまりにも自由でいろんな面を見せてくれる。誰しも自然と警戒心が溶かされペースに巻き込まれるのだろう。わたしには到底持ち得ない対人能力である。


わたしはきっとずっとあなたに敵わない。
けど、あなたみたいになりたい。
今日もたくさん好きでした。
これからも好きです。

おおすかちゃんを!あなたの力で!生かしてたもれ!✌︎