30歳で死ぬと思っていた。

先日3月2日、31歳になった。
童顔ゆえに舐められることに敏感で、25の時には28歳ですと公言していた。28の時には30ですと言っていて、30になったばかりから31ですと言っていた。
そしていよいよ、本当に31歳になった。
今は31で妥当って感じがするなぁ。
しばらくは本当の年齢で自己紹介していくことにしよう。

上京した18歳の頃、わたしは30歳で死ぬと思っていた。
“30”は18の自分にとって、想像し得ないほど遠くにあったからだ。もう少し生きようと思えたのはいつからだろう。いつの間にかおとなになったんだろうか。

やりたいことが明確に見えた18歳。ハタチからが大人だとするなら、今の自分は一体なんなんだよ、と思った19歳。やりたいこととやらなきゃいけないことがあまりにも多くて、寝る時間が無かった20歳。
とてつもなくお金がなかったし身体を気遣うわけもなく、寝る時間はめちゃくちゃだし、食べる物も適当だった。当時付き合っていた人が健康に気を遣えとうるさく口を出してきたことを今でも憶えている。当時は絶対に言えなかったけど、どうせ30で死ぬんだからどう生きていようと勝手だろ、と煩わしく感じた。

わたしは、30で死ななかった。

上京当初の自分から何か変わったのかを振り返ると、顔の肌質だとか、皮膚のたるみだとか、手の甲に滲む血管だとか、指先のささくれだとか。そんなことばかりが思い浮かぶ。

自分の内面が何か良い方向に変われたのかは全く分からなくて、振り返れば振り返るほど自信がなくなってしまう。ただ他人の器用な交わし方と見せかけの立ち回り方を身につけただけだ。良いのか?それは?

18歳に思い描いた通りにはいっていない。
仕事も中身も。どうなってんだ。悪くないとは思ったりもするけど、どっちかと言えば悪いことばかりなのかもしれない。

ただ、今も変わらずあの時にやりたいと思ったことを続けられているのは本当に素晴らしいと思うよ。

本当はきっと30歳でいなくなりたかった。
けど、今はまだやりたいことがたくさんある。
だから、まだまだ生かさせていただく。
わたしは多分40になっても、もしかしたら50になっても、死なないだろう。


おおすかちゃんを!あなたの力で!生かしてたもれ!✌︎