裏金事件真相究明語らず首相会見 改憲への執念示す〜すべてがNになる〜
2024年5月6日【2面】
岸田文雄首相は4日(日本時間5日)、訪問先のブラジル・サンパウロで内外記者会見を行い、自民党派閥の裏金事件をめぐり、今国会での政治資金規正法の改正の実現に取り組むと表明する一方で、真相究明の取り組みについては語りませんでした。
岸田首相は、裏金事件をめぐる政治資金規正法改正以外の論点について、「6日の帰国当日にも、党の政治刷新本部のメンバーと面会をし、さらに何をすべきか、改革の方向性を確かなものにしていきたい」と述べるにとどめました。
改憲について、首相は「(党総裁としての)任期中に実現したいとの思いはいささかも変わらない」と強弁。「(改憲案の条文の)起草のための機関を各会派の理解を得て設置し、憲法改正原案を作成するという党の方針にのっとって取り組んでいる。時間的制約がある中で、一歩でも議論を前に進めるため、最大限努力する」と改憲への執念を示しました。
衆院解散・総選挙については「政治改革、経済対策など先送りできない課題に取り組んでいく。それ以外のことは現在考えていない」と述べました。
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