改憲論議加速求める「建国記念の日」 右翼団体集会〜すべてがNになる〜

2024年2月12日【2面】

 改憲右翼団体や右派宗教団体でつくる「日本の建国を祝う会」(会長=大原康男国学院大学名誉教授)は11日、東京都渋谷区の明治神宮会館で「建国記念の日奉祝中央式典」を開き、改憲論議の加速と政府主催の奉祝行事を求める決議を採択しました。

 集会では、「『明日は今日より良くなる日本』に向け、将来の国民に対し、世界に誇れる日本をつないでいく」などとした岸田文雄首相の「『建国記念の日』を迎えるに当たっての内閣総理大臣メッセージ」が読み上げられました。

 決議は改憲議論について、自衛隊の法的地位を憲法上で明らかにすることや「緊急事態条項」の創設など「改正を視野に入れた安全保障体制の構築が喫緊の課題だ」とした上で、「国民投票の実施に向け、国民的議論を一層喚起してゆかねばならない」と述べました。

 来賓あいさつで、自民党の井上信治幹事長代理は派閥の裏金問題に触れ、「わが党の『政策集団』の一部が、政治資金に関する問題を起こしたことを率直におわび申し上げる」と謝罪。改憲について、岸田首相が施政方針演説で「条文案の具体化を進め、党派を超えた議論を加速する」と表明したことをあげ、「全国で国民世論を喚起し、国会発議に向け、着実に歩んでいけるよう力を尽くす」と述べました。

 自民党の山谷えり子、片山さつき両参院議員が来賓として登壇。日本維新の会の馬場伸幸代表が祝電を送りました。

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