徹底追及 統一協会 石破新内閣 11人接点首相も講演・献金 加藤財務相は会費支出〜すべてがNになる〜


2024年10月4日【社会】

 石破茂内閣の新閣僚20人のうち少なくとも11人に統一協会(世界平和統一家庭連合)や関連団体との接点があったことが3日、本紙の調べで分かりました。協会側は政治家との関係を宣伝に利用し、正体を隠した勧誘などの反社会的な活動で被害を拡大させてきました。閣僚の資格が問われます。(統一協会取材班)

 首相に就任した石破氏は、地方創生担当相だった2015年6月に協会系団体「世界戦略総合研究所」の定例会で講演。17年には協会系の日刊紙「世界日報」の元社長から10万円の献金を受けていました。

調査を明言せず

 自民党と統一協会の組織的な関係性についての解明も求められていますが、石破氏は調査実施を明言していません。

 協会の関連団体「世界平和女性連合」に「会費」名目で計3万円を支出し、信者が集まる大規模なイベントに祝電を送った加藤勝信氏は財務相に就任小里泰弘農林水産相は21年7月、信者らの自転車イベント「ピースロード」鹿児島大会の顧問になっていました

 岩屋毅外相は22年6月、日韓トンネル推進大分県民会議の総会に祝電(本人は「電報」と説明)を送っていました。

 中谷元防衛相は「世界日報」の取材を受け、インタビュー記事が掲載されました。林芳正官房長官は、地元の山口県での協会関係者との面会(21年9月)が明らかになっています。

 自民党の自主点検で複数の接点を認めた伊東良孝氏は地方創生担当相、選挙で協会側の支援を受けた坂井学氏は国家公安委員長に就任しました。赤沢亮正経済再生担当相も「関連団体の会合への出席」と「講演」を報告しています。

 武藤容治経済産業相と城内実経済安保担当相は、報道各社のアンケートで接点を認めました。

法相に接点疑惑

 接点に関する疑惑が浮上した議員も入閣しました。牧原秀樹法相は21年6月6日に開催された統一協会西埼玉教区のイベントに参加し、あいさつをしたと報じられています。東京地裁で統一協会の解散命令に向けた審理が進む中で、事実関係の説明が求められます。

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