真鶴町長リコール成立神奈川 選挙人名簿の不正利用〜すべてがNになる〜


                        2023年9月26日【社会】
 神奈川県真鶴町で24日に行われた、松本一彦町長のリコール(解職請求)の是非を問う住民投票で、賛成が過半数となり、リコールが成立しました。投票率は59・40%。賛成が2204(61・53%)、反対が1378(38・47%)でした。リコール成立で町長は即日失職。50日以内に町長選が実施されます。
 町職員出身の松本氏は2020年9月に初当選しましたが、選挙人名簿の不正コピーの発覚を受け、21年11月に辞職。出直し町長選で再選された後、公選法違反容疑で町に刑事告発される異例の事態となり、職員の退職が相次ぐなど町政運営に影響が出ていました。
 今回の住民投票は、町政の混乱をおさめようと住民団体が署名を集めて請求し、実現したものです。
 松本氏は住民投票の結果を受けて会見し、「このような状況の原因をつくったのは私だ」として謝罪。次の選挙には立候補しないと表明しました。
 住民投票を請求した住民団体の青木嚴代表は「民意が反映された」と歓迎。日本共産党の黒岩範子町議は「まずはリコールが成立して良かった。住民投票に向けて党派を超えて取り組むことができた。このまちを再生して子どもたちに引き渡せるように力を尽くす」とコメントしました。


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