パソナ 10億円過大請求ワクチン予約 再委託先 虚偽報告〜すべてがNになる〜

        2023年2月12日【社会】 

人材派遣大手のパソナ(本社・東京都港区)が大阪府吹田、枚方両市と兵庫県西宮市の3市から受託していた新型コロナウイルスワクチン接種の予約受け付け業務を巡り、委託料を過大請求していたことが10日、分かりました。同社の再委託先が電話予約のオペレーター数などを虚偽報告していたためで、過大請求は総額10億8000万円に上る見通し。パソナと3市が同日、明らかにしました。

 パソナは同日、過大請求を陳謝するとともに、「再発防止に向けて誠心誠意取り組むとともに、信頼回復に努める」とするコメントを発表しました。今後、過大請求分を3市に返還するとともに、再委託先のエテル(本社・大阪市中央区)に損害賠償を求める方針。

 パソナなどによると、2022年11月、枚方市が同社から報告を受けた同月1日分のコールセンター対応数が約3500件なのに対し、実際の接種予約は約750件にとどまっていることに気付き、同社に指摘。同社がエテルを調査したところ、契約の6、7割のオペレーター数でコールセンターを運営し、パソナに虚偽報告していたことが判明しました。

 (時事)

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