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大企業内部留保 505兆円7~9月期法人企業統計 過去最高に〜すべてがNになる〜

2022年12月2日【2面】 

財務省が1日発表した7~9月期の法人企業統計調査によると、金融・保険業を含む全産業のうち資本金10億円以上の大企業の内部留保は前年同期比6・5%増の505・4兆円でした。大企業の内部留保が500兆円を超えるのは初めてです。

 内部留保は、本紙が算出したもの。資本金10億円以上の大企業を対象に、利益剰余金のほか、引当金などを合計しました。算出対象となる業種には金融・保険業を含みます。なお、金融・保険業を除き、中小企業も含めた利益剰余金(狭義の内部留保)は530・1兆円でした。

 大企業の諸指標について、安倍晋三政権が始まる直前となる2012年7~9月期と比べると、売上高は9・9%しか増えていないのに、経常利益は77%増、内部留保は57・3%増でした。役員報酬は27・6%増える一方、労働者の賃金は7・4%の伸びにとどまりました。(関連8面)

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