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【輪舞曲物語】-1年目後編-

いつもご覧くださりありがとうございます✍️

ただのしがないイタリアンの生い立ちと言いますか、これまでのことを書いていますが果たして需要なんてあるのか?🤔

まぁないだろうとは思ってますが、書いておきたい気持ちもあって書いている次第でございます_(:3 」∠)_

前回の輪舞曲物語からの続き…
(1年目前編からお読みください)

悲惨な状況から機を待つ。
という考えの中での準備をしていたわけですが、後半の始まりは12月。師走。誰もが忙しく慌ただしく過ごすであろうこの1ヶ月が、自分を潤してくれて、店を賑やかにしてくれて本当に忘れることはできません。

開店して1年も経たずに閉めなければいけないのか。という無力さからまだ営業しても良いんだ。というところまで思えるほど毎日が忙しく、宣伝なんてできてもいないのに「え?みなさん今までどこに生息してました?」と言わんばかりの新規のお客様だらけ。

ランチ営業から来てくださった方というわけでもなく、なわならOpen当初にタウン紙に2ヶ月無料で掲載してもらっても一人しか来なかった店に満席になるほどのお客さまが来られると動揺が隠せない!

単純に安心したのと嬉しさが込み上げてきました。

師走の1ヶ月、年末までバイトの子達と駆け抜けました。
営業終わりは3時以降が当たり前。
本当にありがたかったです。

その一ヶ月で来てくださった方が年を越して一月や二月にも来てくださるようになり本当に12月を境に少しずつお店が安定していくようになりました。

ただそれでもそこまでの間の負債というのが消せるような夢のある仕事なわけではありません。

それでも潰れて当たり前の状況から少しでも余裕が生まれたロンドは無事に1周年を迎えることができたのです。

12月ほどの勢いはないものの、路地裏にひっそりと佇むイタリアンとしてはありがたい程にお客様が来てくれて、カウンター席は「常連」と呼べる方々が気にかけてきてくださり、人の会話が店の中に溢れていく感覚は本当に楽しくて素直に嬉しいのです。

ただ一つ今思えばマイナスであったこともこの時期から始めてしまいます。
それはよくある経営者の集まり。
ここに人の群れなどに馴染むことのできない自分が参加していくことにもなります。
3月までの間はそれなりに楽しかったのでこの頃の僕はまだそれがマイナスだと気づいてませんでした。
(浮かれてたのだと思います🤔)

ここで改めてなんですが…
自分は料理自体はそんなに好きではありません。

美味しい!と言ってくださる方はそこそこに多いかと思います。
ですが、趣味とは違い好きとも違い「仕事」だからこそ考えて一皿を作るし、新たなメニューを生んでいけるんだと思います。
(あくまで自分の場合です。)

ひょんなことから料理人という道を歩んでくることになり、店を出すところまで行った僕なりの考えです。

人と会話をしたり、楽しんでもらうことが好きなところはお店をやる上で助かりました。

なんとか1年目、から2年目へと歩むことができたロンド。

このまま上手いこと流れが掴めるかと思いきや…。
人が抗うことのできない状況が待つというのは予想ができませんでした。

本当に人生何があるかわからない。
これに尽きる。

次回の輪舞曲物語は2年目のお話✍️
ではまた。

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