見出し画像

【子ども塾レポート10/31】

「50年前も今も」

今週は、5年生4人、4年生2人、3年生3人、2年生4人の合計13人が来てくれました。

先週の16人より3人少ないだけですが、13人なら巡航速度、スムーズです。

最初に来てくれたのは、前回が初めての3年生のまきちゃん。

前回は16人で、ずっとバタバタ走り回っていたので、誰に何をしたか記憶が曖昧です。

いつもは最初に「子ども塾のお約束」の説明をするのですが、

まきちゃんにしたかどうか定かでありません。

「子ども塾のお約束って、先週聞いてくれた?」

「・・・」

看板を指さして、

「ここに書いてあるお約束」

「聞いてない。」

「そしたら、説明するな。最初に聴いて貰うことになってるし。」

ということで、箇条書きのお約束をひとつずつ読み上げて説明しました。

「かしこく、つよく、やさしくなる」「ゴキゲンでいる」「何をするか自分で決める」塾だと話しました。

ちょうど説明が終わった時、同じく前回まきちゃんと一緒に初めて参加してくれたしおりちゃんが来てくれました。

「おはようございます!しおりちゃんは子ども塾のお約束って聞いた?」

黙って首を振るしおりちゃん。

「そしたら、まちちゃんが説明してくれるし聞いてな。」

不意をつかれたまきちゃんがフリーズします。

「これ、上から読んで、説明してあげてな。先生準備あるし。」

驚きながらもまきちゃんは、

「子ども塾は、かしこく、つよく、やさしくなる塾です。・・・」と説明を始めてくれました。

子ども塾のスタッフは私だけです。

完全ワンオペ。

これは、子どもにいろんなことをやって貰おうと考えてのことです。

子どもはやさしいので、忙しそうにしていて「手伝って」と言うと手伝ってくれます。

「ありがとう!」と言うと嬉しそうです。

いつもは、階下のおにぎり食堂でおにぎりを前回の参加人数分用意してくれますが、今日はハローウィンということで、ノリでお化けの顔にデコレーションしたネギ焼きを16個持って来てくれました。

子どもは来ると、すぐにネギ焼きを1個ずつ持って行きます。

時々おにぎりが消えて、後で取りに来てもないことがあるので、来たらすぐに自分の分を確保するように言って、ようやく習慣が定着しました。

今日の参加者は13人だったので、5時30分の時点で3個ネギ焼きが残っていました。

残った分は、6時の塾終了時点でジャンケンで分けることになっています。

5年生のあきなちゃんがやって来て、「今日はもう誰も来ないので、ジャンケンをしよう。」と言いました。

「まだ来るかも分からんやん。」と私。

「誰も来いひんて。」

「そんなん分からんやんか。」

「もうこんな暗なったし、来いひんて。」

「ほな、45分にジャンケンすることにするわ。」

「えっー!30分でええやん。」

「30分はまだ来るかもしれんて。」

「来ひんて!」

「おにぎりあると思って来て、なかったらかわいそうやん。」

「なら35分!」

「45分」

「ケチンボ!」

というやりとりがあって、45分に、

「ネギ焼きが3個余ってる。欲しい人!」と私が言うと、

残っていた10人全員が手を挙げました。

それで、10人で、

「最初はグー、ジャンケンほい!」

何度か繰り返しましたが、サスガに10人なのでずっとアイコが続きます。

「ジャンケン分けてやろ!」とジャイアンが言い出して、

5人ずつ分かれてジャンケンをすることになりました。

「最初はグー、ジャンケンほい!」

5人ならすぐにそれぞれのグループで1番2番が決まりました。

3番を決めるジャンケンをやろうとしたので、

「3番は決めんでええよ。」と私。

「1番誰?」

手を挙げた二人にネギ焼きを1個ずつ渡しました。

「2番誰?」

手を挙げた二人に

「じゃ、ジャンケンして!」

そして、勝った一人に残ったネギ焼きを渡して、

「これで終了!」と宣言しました。

ジャンケンの時間を15分早くすることに成功したあきなちゃん。

グループを分けるように言い出したジャイアン。

「3番は決めんでええよ。」と言った私。

こんなやりとりをして、こんなやり取りを見て、子どもは学ぶんよね。

50年前の子どもも、もっと前の子どもも、きっと今の子どもも。

いいなと思ったら応援しよう!