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2022走り納めはときがわの激坂を登り、絶景で干柿を食す

今日は2022年12月30日。
今年からロードバイクに乗り始めたのだから、初年くらいは、しっかりと1年を締めくくるために、走り納めをしなければならない。

向かった先はときがわ町。
ときがわは、埼玉のヒルクライマー達が白石峠に登るため集う場所であり、また多くの激坂を擁す、正に埼玉ヒルクライムの聖地と言える場所だ。
ただそれは自転車乗りの見方であり、通常の感覚では長閑な田舎の町といったところに過ぎず、人がやたらと集うような場所ではない。
そんな激しさと静けさが同居している「ときがわ」が大好きですよ。

そのときがわにある激坂の一つが、埼玉のラルプ・デュエズと称される山道だ。
場所は白石峠に向かう途中にある宿交差点を曲がり、多武峯神社方面にある。

ラルプ・デュエズの入口
激しさと静けさが同居した、正にときがわの縮図といえる景色

写真では十分に伝わらないが、最初からどえらい斜度である。
普通はただの長閑な風景のはずなのだが、この場所に立った自転車乗りの多くがとんでもない威圧感を覚えるに違いない。

ちなみに、私のエンデュレースAL6は、フロント50/34丁、リア11/34丁のいわゆる超乙女ギア。

覚悟を決めて漕ぎ出す。
粘ることもせず、すぐに左手のレバーをカチャリと操作。フロントギアをインナーに落とす。
登り始めて間もなく右手もせわしなく操作を要求され、あっという間にインナーローへ…。

この坂は距離こそ1km程度ながら、とにかく休むポイントがない。
常にサイコンが示す斜度は10%を超え、平均斜度は約15%、最も息のあがる終盤には20%超が続く。足を着こうものなら再スタートは不可能だろう。

超乙女ギアを最大限駆使し、最後は心臓が尻から出そうになりながらギリギリ登坂に成功。

こんな苦しい思いをしても得られる展望は何もなし
だが、それがいい

さあ次の山に行こう。
一旦坂を下り、ちょっとしたアトラクションを交えつつ隣の小さな山道を登る。

小さな峠道の途中にある謎の石像群

向かう先は弓立山。
弓立山までの坂も楽ではない。が、埼玉のラルプ・デュエズを越えた今のわたしにしてみれば、平坦路に毛が生えたくらいのものに感じる。
もちろん、ここでもギアはインナーローを駆使するがね!

弓立山山頂からの景色
関東平野を見渡せる

弓立山山頂は、定期的に周辺が刈り取られているのか、目の前を遮るものが何もなく、広大な関東平野を我が物とすることができる。

ここで休憩。ポケットから取り出すのは

干柿にしかピントがあわない

もちろん干柿だ!
関東平野を見下ろしながら、干柿をかじる。
疲れた身体に干柿の濃厚な甘さが染み渡る。
うまい、うますぎる!

坂も景色も干柿も十分に堪能した。

帰り道にもう1件寄り道。

越生の豆腐店藤屋さん

ときがわ、越生界隈に来たときには、よくこのお店の前を通るのだが、初めて寄ってみた。店の前の1番良いところにサイクルラックもあるしね。

ロードバイク乗りは、サイクルラックがある店には、もれなく寄るべきであろう。止める場所の困難さは、多くのロードバイク乗りが感じるところであって、それに対するお店の配慮がサイクルラックの設置なのだ。少ないサイクルラック設置店に対して我々も気持ちを伝えなければならない。

固豆腐と豆腐レアチーズケーキを購入
サドルバッグに荷物を詰める場合は、おぼろ豆腐は買ってはならない

帰宅して豆腐のレアチーズケーキをいただく。
食べた瞬間に豆腐の旨味を感じ、その後にはチーズの風味が重なり、この二つの濃厚な味わいがいつまでも口の中で遊ぶ。
うん、うまい!
固豆腐もうまいだろうな。

今年はロードバイク元年として意義深い年であった。ロードバイクは私の生活スタイルに大きく影響を与えた。来年も怪我なく健康にロードバイクに乗っていたいものだ。

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