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走行距離9万km超のKLX250のスイングアームピボットシャフトとリンクをグリスアップ

KLX250ファイナルエディションを新車で購入してから7年、9万km超を走行してきた。
スイングアームピボットシャフト、リンク周りのグリスアップは4年前、4万km程度走行時点で一度行ったが、それから5万kmノーメンテだったので重い腰をあげてグリスアップすることにした。

スイングアーム、リンク周りをバラし、グリスアップする工程は至ってシンプル。大まかな工程は次のとおり。
①リフトアップ前に
・リンクナット、リンクシャフトにあらかじめ締め位置確認用の印をつけておく(トルクレンチが無いので、締め具合を確認するため)
・ステップを外す(ワイドステップのため、スイングアーム下側のシャフトの脱着時に干渉するため)
・リアアクスルシャフト、スイングアームピボットシャフト、リンクのナット、リアショックの固定シャフトを緩めておく
②リフトアップし、リアホイール外す
③リンクのシャフト、アームを外す
④リアショック固定シャフトを抜く
⑤リンクを外す
⑥ピボットシャフトを抜く
⑦リアブレーキホース固定ホルダーを外す
⑧ドライブスプロケットカバーを外す
⑨スイングアームを外す
⑩リンク、スイングアームのベアリング、シャフトをグリスアップ!
⑪ついでに、普段清掃できない、エンジン後部、スイングアーム内側、リアショックなどを清掃
⑫逆の手順で組付け

手順で迷いそうな点を今後のために付記
①スイングアームピボットシャフトが抜けない!
まず、ピボットシャフトの固定ナットを外したらラスペネなどの潤滑剤をシャフトに吹き付けて放置。手で引き抜けるピボットシャフトはこの世に存在しない(と思われる)ので、シャフトの頭に適当な金属の棒(私はエクステンションバーを使用)をあてて、棒をハンマー(100均の軽いクッションハンマーではビクともしなかったので、重たい石頭ハンマーを使用)で叩く!強引な気がするが、この方法以外でシャフトを押し出せる気がしない。これでも抜けないピボットシャフトの抜き方は…知りません…。

本当は工具を使わない方が良いのは分かっている

②スイングアームの脱着に当たってドライブスプロケットを外す必要はなし!(KLX250の場合)
スイングアームはチェーンと一体になっていることから、車種によってはドライブスプロケットを外さないと、チェーンが干渉してスイングアームを外せないようだが、KLX250ではドライブスプロケットカバーを外すだけでスイングアームを取り外すことが可能。
なんせ、KLX250のドライブスプロケットは固定ナットがムチャ硬くて、取り外したくないナットNo.1なものでね…。

チェーンはフレームとエンジンの隙間から
スイングアームごと取り外せる

バラして、まずリンクの状態を確認。

汚れの蓄積はひどいが…
ブッシュ、ベアリングともに
グリス切れはありませんでした

お次はスイングアームピボットシャフトの状態を確認。適当な金属の棒でシャフトを叩いたら…

色合いが怪しい…
9万kmも乗れば、タダじゃすまないよね

錆ではないのだけど、シャフトにダメージがあるようで変色している。とりあえず真鍮ブラシでこする。

まあ、これでよしとしよう…

グリスを塗れば問題ないと判断し、このまま使います。

リンク、スイングアームのベアリングをパーツクリーナーで洗浄の上、グリスアップ。

リンクのリアショック接合部のベアリング
リンクには3箇所ベアリングあり
スイングアームのベアリング
ベアリングは左右の2箇所と下に1箇所

しかし、エンジン後部の清掃が大変でタイヘンで。油分を含んだゴミが、重たく蓄積。パーツクリーナーをかけながら根気強く拭きとる。

そして組付け。

キレイって
素晴らしい!

動きには、元々、問題なかったので変化は感じられず。死んでしまったら、そこで試合終了のスイングアームピボットシャフトのグリスアップを出来た安心感と、キレイになった足回りの満足感を得てメンテナンス終了。

作業時間:6時間


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