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歴史の捏造について

とは言っても、従軍慰安婦とか自虐史観とかの話ではありません。

バブル時代の記憶がある人ならわかると思うのですが、TVや教科書のような媒体で「バブル」というと、すぐに「ボディコンでお立ち台の女性が扇子を持っている」姿が出てきます。

あれはジュリアナ東京での姿であり、バブル崩壊と言われた後にオープンした店の話です。
でも、バブル時代に生まれていなかった世代にとっては、バブルと扇子はセットになり、そのまま残ってしまうのでしょう。

似たようなことは、父と話していたときにも感じました。父は昭和30年代初めにティーンだったのですが、TVや社会科の教科書に出てくるその時代は「世界中がロックンロール」だったはずです。
ところが、東京のいわゆる川向こうで育った父に当時のロックンロールについて聞いたときのこと。
「まあ、ラジオでもかかってたし、流行ってはいたな」という返答でした。しかし同時に
「あれは山の手のお坊ちゃん学校の奴らのもの、みたいな感じだった」と言うのです。
「じゃあ地元のみんなは何を聴いてたの?」と私が質問すると、父は
「そりゃ、マンボだよ。カッコ良かったし」との返答。音楽もファッションもマンボNo.1だったらしいのです。
私たちの世代にはわからないですが、確かにその後もツッパリ学生服にマンボズボンというものがあり、何となく納得しました。

結局、メディアによって歴史が単純に編集されてしまう訳です。
もちろん、マンボズボンやジュリ扇はテストに出るような話ではないのですが、きっと室町時代や江戸時代の話も、色々と間違って伝わっているのでしょう。

正しい歴史認定は難しいですね。

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