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社会人大学院と妻

数年前の4月、私は社会人大学院の入学式に向かっていました。

春らしい霞がかった青空のしたで、高揚と緊張と不安が入り混じった、不思議な感情だったことを覚えています。

社会人のなかには、キャリアの選択肢として、大学院を検討する人もいるのではないでしょうか。

今日は、子育て中の、共働き家庭の、夫が、社会人大学院に入学することについて話したいと思います。

【目次】

1.メリット/デメリット

2.時間とお金(給付金)

3.まとめ

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1.メリット/デメリット

メリットとして、専門知識や、業界人との繋がりを得ることは貴重ですが、最も大きなメリットは、自分の業界以外の人と繋がれたこと、でした。

私の大学院の場合、宇宙・IT・芸能・建築など、様々な業界の、経営者・技術職・営業職など、様々な立場の人がいました。想像以上に視野が広がり、未だに何かあれば相談できる関係です。

一方、デメリットは、時間とお金です。家族や仕事との両立は想像以上に大変で、お金は新車が買えるくらい必要でした。

次項にその概要と対策を書きます。

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2.時間とお金(給付金)

何が大変って、私でなく、そのしわ寄せがくる、妻なんです。これまで夫婦でしてきたことが、半分くらい出来なくなるんです。なので、時間で最も重要なのは、妻との情報共有と、時短対策です。

情報共有は、予定(ラボや講義)を「入学前から修了するまで」抜けもれなく伝える必要があります。具体的には、カレンダーアプリを使って、夫婦の共同アカウントでスケジュール管理するのが良いと思います。

時短対策は、ネットショップのフル活用はもちろんですが、入学前にマンションを購入しました。この効果は大きく、宅配ボックスの活用、24時間いつでもゴミ出し可能、病院やコンビニが目と鼻の先など、絶大でした。

次に、お金ですが、数百万円かかる負担を軽減するために、「専門実践教育訓練給付金」を活用していました。これは、国がリカレント教育(≒学びなおし)を推進するために、学費の一部を払い戻してくれる制度です。私の場合、100万円以上戻ってきました。

年に数回ハローワークに行くなどの手間がかかりますが、費用対効果を考えれば、使わな損です。対象講座などの適応条件は、最寄りのハローワークに連絡すれば、教えてくれます。詳細は下記を参照ください。

https://www.mhlw.go.jp/content/000571214.pdf

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3.まとめ

書ききれないほどの苦労を、妻をはじめ家族や同僚にかけました。途中で、何のために学んでいるのか分からなくなって、辞めようと思ったこともありました。

それでも修了できたのは、周囲の助けがあったからで、特に妻の協力が無ければ、諦めていたと思います。だからこそ、重要なのは、「誰のためにやっているのか」を忘れないことです。

家庭を持っているわけなので、家族が幸せになるために、大学院に通っているんです。であれば、予定の共有や、給付金の申請といった、妻や家計の負担を少しでも減らす活動を、疎かにできないはずです。

修了して数年たって思うのは、あの時、入学していない人生と比べれば、はるかにマシだということです。大学院に行くことは、周囲への様々な意思表示にもなるので、私の場合、修了と同時に希望していた組織へ行くことができました。

ネットで検索すると、子育て中に大学院なんて、もっての外だ、なんて意見もありますが、私はやり方を間違えなければ、よい自己投資になると考えています。

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