紅茶の香り

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日々の喧騒から解き放たれた
土曜の少し遅めの朝
優雅な自分を着飾りたくて
少し冷めた紅茶を啜ると
懐かしさが香った

ストレートティーに砂糖4つ
糖尿病になるよと言いながら
君に渡したいつかの朝
どれだけ経ったかも忘れていても
ただ分かるのは
その時君が僕の隣にいて
今もこの惨めな身体は覚えているということ

今日も
暖かな紅葉の香りに包まれながら
生ぬるい心を呑み込む
きっとどこかで微笑む君の唇を脳裏に掠めて

2023/10/28 19:00:10

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