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書く習慣

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アプリ「書く習慣」て綴ったお気に入りのポエム集
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#詩

ひかり

https://kaku-app.web.app/p/6HpCQ6x6gbbGJfGr151a

【暗がりの中で】

ただ盲目に
在ると疑わなかった
目の前に広がる世界
たった一点が
歪んで見えた
ただそれだけで
全てがどろけて跡形もなくなった

今の僕には
在るはずのものも何も見えない
物体を反射し眼に届ける
大事なものが存在しない
前かも後ろかも分からぬままただただ進む
なんて大層な言葉で表す

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紅茶の香り

https://kaku-app.web.app/p/uM8TH9dwZrB3i5h8VCis

日々の喧騒から解き放たれた
土曜の少し遅めの朝
優雅な自分を着飾りたくて
少し冷めた紅茶を啜ると
懐かしさが香った

ストレートティーに砂糖4つ
糖尿病になるよと言いながら
君に渡したいつかの朝
どれだけ経ったかも忘れていても
ただ分かるのは
その時君が僕の隣にいて
今もこの惨めな身体は覚えているとい

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愛言葉

https://kaku-app.web.app/p/aRauoDFGvjiVEpBPd9DA

ただ真っ直ぐに
疑う心も抱かず
その愛を受け止められるのならば
それは血と心の通った2人だけの言葉

どれだけたくさん捧げても
あなたはまだそんな不安な顔をする

どれだけたくさん注がれても
わたしはその度全く新しい感触がする

愛を交わすということは
互いに信じるということ
そんな高貴な愛を紡ぐ

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友達

https://kaku-app.web.app/p/mn4ruEeSuLbg5zgyEHH6

心温まる友情を描くのもいいが
ここは素直にこの単語に対する私が最近考えることを脳内ダダ漏れで書くとする

【友達】

『友達とは』
この問いを巡り討論したことがある
わたしはその時
『心を開ける人』
と言った

人は無意識に自分と同等と思える人間に声をかける
これはわたしだけじゃないって信じたい

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行かないで

https://kaku-app.web.app/p/KHG2sd5IZ97thhxUTzLE

自由なあなたが好き
自由を求めて
もがき 苦しみ 命を削った
そんなあなたに私は救われた

あなたの自由には
幾人の希望が詰まっていることか

こんなにも傷だらけの体で羽ばたこうとしてるのに
その細い足にしがみついて
あなたの羽根を奪う真似はしない
私はただ
あなたを見上げて
ただただその影を頼りに走

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どこまでも続く青い空

https://kaku-app.web.app/p/ZXEc8D5kc2txWE7lrAzP

心が吸い込まれていく
否が応でも心の雲が吸い込まれていく
嬉しいような
やめて欲しいような
眩しすぎる純粋無垢な青色

私は真っ青な空に
青々と木々が茂った天を見上げて
『どうにも隣の芝生が青すぎて嫌だ』
って歌詞を聞きながら
進まぬ足を一歩ずつ運ぶ
そんな朝が好き

きっとこの澄みきった眼差しで

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衣替え

また一年後、
私の需要に見合ったら

一見冷たい関係だけど
この数ヶ月の私の愛情は真実

私の身を纏う大切な相手
でもその相手を変えるということは
また私たちを纏う空気の変化を認めなきゃいけない
私とあなたを引き離す絶対的な存在の移ろい

また新たな季節の訪れを告げて
忙しない日々の中
わたしは押し入れに眠る箱を開ける

2023/10/22 20:58:33

声が枯れるまで

一体わたしはなぜ蓋をしてきたのだろう
いっそこの身が滅びるならば
その前にわたしはこの身を使い果たす

あめんぼの足音
アゲハ蝶の羽音
雲の動く音
なんでみんなそんなに忍び足なの
あなたが声を忍ばすから
わたしも思わず息を潜めちゃう

たとえ雷が落ちようと
あなた達は黙って逃げるだけ
あなた達は足音も立てなければ
怒って彼を止めることもしない

そんなあなた達の朽ちた身体が
わたしの心にひとつまた

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