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服の地産地消について


2021年春に実施したmakuakeでのクラウドファウンディングで、服の地産地消を掲げました。(クラファンページには書きませんでしたが、前回のnoteに記載しています)


自分たちの振り返りのためにも、これについて今一度書こうと思います。


きっかけは使い続けてきている知多木綿という生地で何かプロジェクトをしようという思いつきです。


元々、デザイン・素材・生産背景を大事にするのはもちろん、それに加えて、ただ作って出すだけにならない何かテーマが必要だとずっと感じていました。


折しも世の中そして自分たちのいる繊維業界は、サスティナブル一色。
色々考えていくうちに、昔ながらの方法が一番始めやすくて継続もしやすいのではないかと思うに至りました。


それが服の地産地消です。


前回noteと重複する部分は割愛しますが、何が何でもグローバルが良いのではなく、需要と供給のバランスが取れていれば基本は持続可能な事業になると思うのです。


それはローカルでも十分可能だと考えました。(あまりに小さい単位では難しいかもしれないので、ローカル=都道府県という単位と仮定しました。)


特に繊維の業界にいると売上100億の会社の利益と売上1億の会社の利益が変わらないケースがあることを目にします。雇用創出という面は認めますが、100億に意味はあるのか、と感じざるを得ません。


世界中、どこにいっても”ローカル”はあるわけで、1億は工夫次第でできると感じます。個人事業なら1000-2000万でもいいでしょう。それが無数にある方が自然な気がしたのです。


皆が皆、100億やら1兆やらを目指す必要があるのか、と。
規模を追求するならグローバルしかありえません。特に日本の状況を考えれば自明です。しかし全プレイヤーが規模を目指すのは不自然です。
(ちなみに、大規模があるから小規模が活きるので、大規模事業には賛成の立場です。ただ、全員じゃなくて良いでしょう、と思うのです。)


服の地産地消は地元住民だけでなく、元住民や親族がいる、旅先として好きなど興味関心がある顧客と繋がれば成立すると思います。必然規模は小さくなります。1つのブランドで年商1億あたりが案外良い規模感なんじゃないかなとも。


住民・元住民をはじめとする”関係者”が好んで着用すれば、少しずつその輪が広がり・維持できるのではないか。


そんな形を模索すべく、OSOCUをいう名前を用いて取り組み続けたいと考えています。


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