誘発入院&お産レポ

🐥母子の状態
予定日超過8日(41週3日)子宮口3cm大(38週からすでにこのくらいだった)、やわらかめ
初産婦にしては珍しいくらい初手はよかったそう
子はこの時点で3300g、頭は降りてきている
あと3日くらい陣痛待っても周期数や胎盤的に問題はないものの、でかくなっても大変だし微弱陣痛止まりなので強制退去へ

🐥予定メニュー
1日目16:00〜バルーン挿入
2日目9:00〜バルーンで陣痛来なければ、促進剤1錠から投与開始

🐥結果
バルーンで陣痛発生、お産へ

👶🏻🐥👶🏻🐥

5/16 (火)
10:00【入院手続完了】
10:30【NST】
やはり相変わらず定期的に張ってるけど、間隔10分以上おきらしい。数値はピーク70、キューッと痛むけど我慢できちゃう。ここ一週間こんな感じ。(頭に血が上る程度)看護実習生がNSTの装置セットしてくれた。初めて触る妊婦が私らしい。照。触り方が優しすぎて感動する

11:30【経腹エコー】
研修医が最初に計測、そのあと先生が計測してくれた。イケメンだった。またしても初めての妊婦が私らしい。先生が色々と丁寧に説明しながらだったので、勉強になった。研修医はというと、緊張してるのか経腹エコー用のゼリーが毎度足りない。ちまちまゼリーを絞る研修医を見て、もっと来いよって気持ちで見守る。お腹の子はすこぶる元気らしいけど、体重が3500g近くあるかもしれないとのこと。いきなりでかくなるな

12:00【お昼ごはん】
「血糖問題ないので糖質制限食じゃなくていいって内科から来てるけど、赤ちゃん産まれるまでは念のため糖質制限食にします😢」
噴き上がる行き場のない怒りーーー陣痛室で大暴れする。15時のおやつも無し、質素飯になった。白米めちゃくちゃ美味くて泣きながらかきこむ。受刑者。産後は普通のごはんになるらしい

12:30【シャワー】
入れるうちに入ろうということでこの時間。ボディソープを忘れるという致命的ミス

13:00【採血、点滴ルート確保】
点滴の針太すぎて二度見。これずっとつけてなきゃだめってマジ?

13:20【レントゲン、心電図】
レントゲンでは骨盤の大きさを計測した。
「股に定規を挟んだままお尻を突き出してください」がムズすぎて詰む。好きな人に見られたくない姿1位はヘアカラー中の姿だったが、10年ぶりに塗り替えられる。
心電図は新人技師さんが担当してくれた。「手を上向きに」がなかなか聞き取れず、一向に指示に従わない面倒な妊婦となる

14:00【休憩】
チョコ食べたい😡😡30分くらい昼寝

15:30【モニター、バルーン挿入】
相変わらず張るのに痛み無し…赤子元気なのでそのままバルーンチャレンジ。子宮口3cm開いてるし、やわらかすぎて入んないかも…と言われるも、半分だけ入ったのでとりあえずこれで一晩様子見。
しかしバルーン入った途端、痛みのレベルが一段階上がった気がする。重たい生理痛の感じが下腹部だけジワジワ。ちなみに今日病棟にいる妊婦私だけなので看護師さんと実習生と研修医に取り合いされてるらしい。人気者になった気分。しかし、イケメン研修医に股間を見せつけた罪は重い

17:00【休憩】
バルーン後から子が動きすぎてて、NSTモニターのアラームが一生鳴ってる。張りがくると、イデデデデ………って感じの痛み。座ってる方が楽

18:00【晩ごはん】
シューマイだ〜!!!!!!!おいし~!!!!!!病院食はまずいと言うけど、ここの病院食はあたりだったのかもしれない。食事中も波がくると痛いけど、我慢できる痛み。痛みを耐えながら白米をかきこむ。受刑者

18:30【休憩】
5分おきに張り&痛みが来てる。展開早くない

20:20【第一回大破水選手権】
トイレ行ったらちょろ…っと足に何かが伝い、え?と思った瞬間からもう止め処無い。そもそも止め方わかんない。ただひたすら「あああああああああごめんなさいごめんなさい」しか言ってない。体感10リットル。流れ出る羊水、助産師さんは「防水だからいいの!!!出しちゃって!!!」しか言わなかった。プロだなあ

21:30【本陣痛開始】
37週辺りから出現した前駆陣痛の時点で「痛ぁい😢」と旦那に猛烈なアピールをしていた私を今すぐ国から追い出すべき。
痛みのレベルというか、そもそものジャンルが違うことに気づく。まずは6分間隔(10分間隔スタートという初産婦チュートリアルを飛ばされていることに途中で気がつく)、腰痛レベル83くらいの痛み

22:30【陣痛4〜5分間隔】
痛みがお腹と腰の全体に広がり始める。体勢は座ったままが楽。「お誕生日は明日だねー!」と言われホッとするも、「=明日にならないと終わらない」であることに気づき、心が折れかける。助産師さんが腰をぐりぐりしてくれるとめちゃくちゃ楽になる。「お薬作ってくるね!」とどこか行こうとした助産師さんを「待ってーー!!!!!置いて行かないでーー!!!」とメンヘラムーブを見せつける。こういう妊婦に慣れてるのか、「あははは~!すぐよ〜!」と交わす助産師さん、プロだなあ

5/17(水)
0:30【陣痛3分間隔】
日付変わって、痛みが骨盤へと移動。どんどん下へ下へ痛みが降りてくる感じ。既に地獄の痛み。これもう腰マッサージ要員いないと無理だと判断し、旦那カード、旦那を召喚。なんかめちゃくちゃ食べ物持ってきてくれたのに全然食べれなかった。ゴメン。旦那はNSTモニターで張りがくると数値が爆上がりするのをみて、「すごい、きっかり3分間隔に波が来るね。ちゃんとプログラムされてるんだね」と声をかけられる。システムエンジニアが嫌いになる。体勢は座ったままが楽だった。

2:00【陣痛1〜2分間隔】
この世の終わりが始まる。3発ヤバイ波がきて5分休憩、再び3発ヤバイ波がきて…の繰り返し。そもそもなんで3発?ハードモード?
子宮口8センチ、「絶対これバルーンが悪さしてて痛いんだよ、陣痛の痛みではないよ」と謎の持論を展開。痛み部位は恥骨。体の中に、絶対に恥骨を両手で持って押し広げてるやつがいる。旦那に尾てい骨をぐりぐりしてもらうとめっちゃ楽。体勢は横位が楽だった。

3:00【バルーンが抜ける】
子宮口9cm、あとちょっとであることを知る。そしてこの1cmが長い。バルーン抜けた瞬間めちゃくちゃ痛くて叫ぶ。ケツの穴が激痛、旦那にテニスボールで押してもらう。「わたしのケツの穴はそこじゃない」とブチギレたことだけ覚えてる。「バルーンのせいで痛いんだ」の持論がゴミカスであったことに気がつく。バルーン抜けても全然バリバリちゃんと痛い。地獄。叫ぶ。とにかく叫び続け、やがて「いきみたい」という感情が芽生える。世界で一番嫌いな言葉は「糖質制限」だったけど、「まだいきんじゃだめ」に塗り替えられる

4:30【分娩室へ移動】
30秒くらいだけいきみの波が引いて猶予があるから、そのうちに競歩で移動。「今ここで波来たら終わる」という焦りから、先導してくれてる助産師さんを追い越すという迷惑プレーで分娩室へ一位入場。この時点で子宮口全開!いきみまくる。いきんでる間だけは痛くないことに気づく。最初は横位のほうが楽だったが、進んでくるとM字開脚のがいきめた。
「波が来る、いきみたいレベルMAX値までぎりぎりまで粘って、一気に踏ん張ってでかいうんこを出す。このとき、波が来ても焦ってすぐいきむな」という四人産んだ母の助言が本当であったことを知る。
なお、世界一好きな言葉は「これ、お土産」だったけど、「もういきんでいいよ」に塗り替えられる

4:30【産まれねえじゃねえか】
分娩室入ったら5分で出ると言う噂を鵜呑みにしていた。助産師さんの「頭見えてるよ〜!!」「いきみが上手〜!!!!」でちょっとテンションが上がる。「頭ってこの股にあるでかいウンコみたいなやつですよね!?」と早速愛娘をウンコ呼ばわりし、まじで今人を産んでることを実感する。
一方旦那は、陣痛室にテニスボールを忘れたため親指で嫁のケツの穴を押しまくる羽目になる。
「いきみが上手くてめちゃくちゃ進んでる!お産の支度するね!」と言われる。色んなシートやら医療グッズが準備され始め、「あと少しで終われる」と思えてくる。しかしここで、頭がつっかえ悶絶。わかる、わかる、頭が股にミラクルフィットしてるのがわかる。もはやあたしの股の形ギリギリに合わせて作ったとしか思えない。「こんなものは、出ない!!!!」と絶叫。
隣の分娩室でもお産が始まってたけど、妊婦は「ぎゃ〜!!!」と甲高く叫ぶ派と「ン゛グァ゛!!!!!ッハァ゛!!!!」と叫ぶ野獣派に二分されるようだった。私は後者だった。ここらへんの声が出てくると助産師さん的には「そろそろ産まれるな」になるらしい

5:47【爆誕】
「もういきまなくていいから、息吐いてー!」という先生と助産師さんの言葉で、痛みから解放されることを察する。子がズルンッて出ていったのがわかる。当たり前だけど、同時に痛みがこなくなる。分娩室に響き渡る先生と助産師さんたちの「おめでとうございまーーす!」が染み渡る。へその緒が引っ張られる感じがして、まじで繋がってたのか…と思った。しかし、泣かない。羊水がぶ飲み、へその緒3周巻き付けというハードモードで出てきたらしい。何処かへ連れて行かれて1分、ふぎゃふぎゃ聞こえる。ほっと安心。そして始まる会陰縫合。頭つっかえたわりに切開まではいかなかったけど、若干損傷ありなので縫ってもらった。局麻とアドレナリンすごすぎて何も感じなかった

6:30【子と対面】
第一声「あたしの遺伝子どこ」

🐥👶🏻🐥👶🏻

【反省と気づき】
・助産師さんが神
・トイレは陣痛間隔がまだ長いうちに行っておく
・陣痛始まりなら、破水パッドはあらかじめつけておく
・とにかく息を吸って吐く
・旦那の手は離しても、助産師さんの手は離さない
・立会分娩の場合、あらかじめ尻の穴と尾てい骨の位置を正確に伝えておく
・母になるというのは赤子の世話をする前に一旦赤子になることである(産後、全力出し尽くしすぎて廃人になったため、パッドやらパンツやら全部助産師さんにかえてもらった)
・合間に飲むポカリが美味すぎる
・お産の現場にいる旦那はバイト初日
・助産師さんが神

【総評】
「人の頭は、股から出してはいけない」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?