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旨味がガツン!!

延髄孤束核にヒットした自作料理

随分昔のことです。
頭の後ろに衝撃が走ったことがありました。
鮭児の炙り焼きを食べた時のことです。


松阪牛のランプステーキも孤束核を襲っては来たけれど
鮭児の炙りまでは至りませんでした
今までにその衝撃を超えるものは、ありません。

それが、今回それ以上とは言えないまでも
同列程度に来た料理が現れました。
今回のは、アミノ酸の団体様です。


8月に女房と旅行をしてきました。
静岡は、伊東市の割烹で本わさびの美味しさを認識しました。

今まで本わさびがこれほど美味しく思えたことがありません。

わさびは、酒の味を損なうもの
という認識を強くもっていました。
呑助の私にとっては、それは大きなマイナス点です。
ですから家庭で本わさびを使用することはありませんでした。

考えるとそれは、粉わさびだったり、練わさびだったりしました。
山わさびが使われているのだそうです。
西洋わさびとかホースラディッシュとも呼ばれます。

なにがどういうわけで酒の味をそこなうのかは、
知りませんが酒の味を確実に損ないます。

粉わさびや練りわさびに山わさび使用は、のちに知ったことでした。

本わさびも同様にそんな欠点があるものと思い込んでいたのです。
が、全部の本わさびで酒が不味くなったわけではありませんでした。
なぜなのかと漠然とした疑問は持っていたのです。

今回、摺りたての本わさびがとても美味しかったので
自宅で本わさびにトライすることにしまた。


材料
タコ頭
アルゼンチンエビ
生わかめ
長ネギ
それぞれを湯通しして適当な大きさに切り分けます。

ヌタ
じゃがいもで作った自前の味噌
赤紫蘇の米酢
日本酒
甜菜糖…..砂糖

切りそろえた材料は、それぞれを分けて皿に盛る。

手前がエビ
真ん中に本わさびを乗っけたヌタ
左がわかめ
右は長ネギ
上がたこ頭


生醤油で試す手もありますが、
なんとなくヌタのほうが美味しくなる予感がしました。

食べようとする材料を盛りヌタを掛け
その上に本わさびを摺り盛る。

材料にわさび入りのヌタを和えていただきます。


それぞれの旨味成分が掛け合わされて団体で押し寄せてきました。
それは、予想以上の出来栄えでした。

純米酒がうまいこと。

ヌタと材料を最初から和えなかったのは、水分と一緒に材料の旨味を流れ出させたくなかったからです。

今回調べてわかったことがあります。
本わさびは、食べる時に摺る。
旨味と香り、
そしてほんのりとしているけれど芯の通った辛さが味わえました。

本わさびには、鮫皮卸です。
ここまで識ったら欲しくなるのは、人情というものです。

本わさびには、鮫皮おろし器でしょうが、
鋼で制作したわさび卸金がウェブサイトに現れました。
迷った末にこれを購入。

さっそくヌタ料理の再現。
今回は、イカ刺しをヌタで。
残っていた本わさびを摺ってみました。

おろし金の表面の細工です。
わさびのひらがなで埋められています。
ものすごくきめ細かな摺りわさびができます。
味や、香りは上品に過ぎます。
辛さもまろやかです。

小さめではありましたが
本わさび1本は、夫婦二人で4回使うことができました。

最後は、ご飯に。


この場合は、銅板の摺り金・・一番最初もこれを使用。
コチラの方は、少し荒い摺り上がりになります。
が、水分を逃さないようです。
お茶漬けには、こっちのほうがいいね、とは、われら夫婦の一致した意見です。

まずは、削り節を乗っけて摺りわさびを乗せて生醤油で。
わさびの正味が感じられます。
そして、熱湯を掛けて。
鰹節の旨味が滲み出てわさびの旨味と融合します。

本わさび関係のサイトでお茶漬けは、一押しになっています。香りと辛さがさらに引き立って、なるほど の美味しさでした。

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