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プリンスアイスワールドを見に行った日記

※この文章はアイドルオタクが書いています
※フィギュアスケートは雰囲気で楽しんでいます



プリンスアイスワールド 2023-2024 横浜公演を後半に見に行った。

実はプリンスアイスワールドを見るのは今年が初めてではなく、去年も見ているため、去年のことも振り返りながら書いていたらほぼ日記になってしまったが、せっかく書いたのでそのまま上げることにする。
肝心の今年の感想に辿り着くまでがいやに長いので、目次を見て興味ありそうな所だけ読んでください。なぜなら全て読むと12000字を超えているからです。


2022年・前日譚

GWの公演の数日前に、もともとチケットを取っていたが火急の用により行けなくなってしまった友人から「プリンスアイスワールド行ってくれない?チケットあげるし、友野くんも出るから」と突然誘われたので、5月の横浜公演に行くことになった。

私はもともとフィギュアスケートをライトに楽しむ立派な茶の間(現地にあまり行かない人間)だった。あるとき、現役選手を好きになると心臓に良くないからもう好きにならない、という誓いを立てたのだが、数年前にあるアイスショーで友野一希さんをうっかり見てしまったせいで脆くも誓いが敗れ去り、リアルの友人と繋がってるTwitterで友野一希さんのことをたびたびツイートしていたせいで、白羽の矢が立てられたのであった。友人にチケットを貰いに行ったら、「行ってくれるから」と、パンフレットと電池1本で光る細いペンライトまでプレゼントしてくれて、オタクは準備がいいなと思った。アイドルオタクはペンライトを大量に持っているが、すべて電池3本で光るタイプである。今年の公演も普段の習慣でなぜか鞄にペンライト4本を入れて向かってしまったが、ペンライトを持っていないという友人の友人に貸せたのでアイドルオタクも時には役に立つものだなと思った。


2022年・感想

もらったチケットの券面を確認したら「Brand New StoryⅢ ~Our Compass~」とあり、ⅠもⅡも知らないのにⅢから見に行って大丈夫か?という不安を覚えることになった。結論から言うと大丈夫だった。ショー中「その話知らないんですけど……」と置いていかれることもそれなりにあったが、全体的には大きな問題ではなかった。

テーマパークのショーパレみたいな感じで、学生時代テーマパークでバイトしながらショーパレを楽しんでいた私には刺さった。特に「Firework」が好きで、一時期ずっと聞きながら在宅勤務をしていた。楽しかったので、東京公演も一人で1公演、友達を誘って1公演の計2公演見に行った。プリンスアイスワールドは最前が買えるし席番が選べるため、「最前は作れる!最前って楽しい!CANMAKE TOKYO!」になってしまった。


2022年・特に印象に残っている方

松永幸貴恵さん

会社のデキる先輩のような、余裕のある雰囲気がかっこいい。オタクはかっこいい女のことが好きなので、つい目で追ってしまった。仕事でミスした時に明るくカバーしてくれて落ち込んでいたら美味しいご飯を食べに連れていってくれた、ない記憶が蘇った。なお、私はたとえ仕事でミスしたとしても大して落ち込まないタイプのため、そのような経験はない。

小林宏一さん

Kis-My-Ft2が覇権を握っていた時代のジャニーズJr.にいそうすぎる。もともと「プリンスアイスワールドのメンバーにジャニーズJr.だった人がいる」ということは知った上で見ていたが、あまりにもそれらしいので逆にこの人ではないのでは、と思っていたところ、本当にこの方がそうだったため、ジャニーズの魂100まで、ということかと思った。

松本玲佳さん

踊りがしなやかで、笑顔を絶やさないところが好みだったため、東京公演後に「松本玲佳さんのこと、好きになってしまったな」と思ったし、最初にチケットをくれた友人にも伝えた。

五戸桃代さん

きゅるきゅるアイドルフェイス。アイドルオタクのため、アイドルフェイスには敏感だ。アイドルオタクはアイドルフェイスの持ち主が踊っていると、テンションが爆上がりしてしまう。もれなく五戸桃代さんのこともすぐに覚えてしまった。

小平渓介さん

すべてに善性が滲み出ている。「ワンナイトカーニバル」でのハジけ方にも圧倒的善属性を感じて、逆サイドにいた時も視線が吸い寄せられてしまった。すべての場面においてとにかく「目の前の人を楽しませよう」という気持ちが伝わってくる。どう考えても超いい人。

中野耀司さん

群舞での視線泥棒だった。踊りがうまいので、ふと目をやってしまう。0ズレ(眼の前にくること)の破壊力もすごかった。スケートファンの世界に0ズレという概念があるかは知らない。

唐川常人さん

本文を書くにあたり、去年の自分の感想を遡ったところ「唐川常人の『かわ』はかわいいの『かわ』」ってスケブ持ちたい、と言っていて面白かった。当時はまだスケブとか作ったことないのに。唐川常人さん、私の好きなタイプの演者の香りがするので危ない。見れば見るほど不思議で、もっと知りたくなってしまう。どういう演者が好きか言葉にすると自分で自分がいたたまれなくなるので避けるが、「強火単推しアイドルオタクに推されるスケーター」というのはどう考えても大事故すぎる。強火単推しアイドルオタクこと私に推されると起きること、「公演中のすべての瞬間を凝視される」「北海道から沖縄までいつどこの公演にもだいたいいる」「ファンレターは便箋ぎっしり6枚」なので、いつも優しくしてくれてる推しメン(イコールラブの髙松瞳ちゃん、銀河で1番かわいい)は心が広すぎるな……と毎日感謝しています。

荒川静香さん(ゲストスケーター)

荒川静香さん、遠くから見ても「荒川静香!!!!」という顔をしているのでたいそう分かりやすくてありがたかった。体型がかっこよすぎて、普段からどんな鍛え方をしているのか知りたい。知ったところで私には実行できないだろうが。

本田武史さん(ゲストスケーター)

現役引退から何年も経ってもパフォーマンスを見せてくれるのがありがたすぎて、本田武史さんのオタクは幸せだろうなと思った。オタクなのですぐオタクに感情移入してしまう。

鍵山優真さん(ゲストスケーター)

鍵山優真さんを見るたびに「スケートが上手いな」と思う。承前のとおりスケートは雰囲気で見ているため、特に技術的にどうこうという話ではなくフィーリングだ。ちなみに私が演技を見て「スケートが上手いな」と思うのは、浅田真央さんと鍵山優真さん。個人の感想です。

友野一希さん(ゲストスケーター)

演技中は最高のエンターテイナー、最高の表現者で、これ以上誰かのオタクになりたくないのだが、目を離せなくて困る。私が友野一希さんを好きな気持ち、理屈ではないので文字にするのは難しい。演技以外の彼を見ている時は、おそらくYouTubeでカワウソとかラッコとかそういうくるくるよく動くつぶらな瞳の生き物を見ている時と脳波が一緒になっていると思うから調べてみたい。

本田真凜さん(ゲストスケーター)

光り輝いていた。7月の公演に別の友人を誘ったとき、「本田真凜さんが発光しているから見に行こう」と誘ったし、友人も「発光してた」と言っていた。

田中刑事さん(ゲストスケーター)

スケートに全く関係なくて申し訳ないのだが、既視感のあるヘアスタイルだなと思って悩んでいた。公演後に「ファンタスティック・ビースト」のマッツ・ミケルセン、または12人組ボーイズグループ INIの許豊凡さんのデビューシングル「A」活動期だと気付いてすっきり。

三浦佳生さん(ゲストスケーター)

以前アイスショーで見たときはもう少し幼かったので、大きくなったなぁと思ってしまった。三浦佳生さんのスケート、かなり好きなんですよね。豪快と繊細のバランスが見ていて気持ちいい。

大島光翔さん(ゲストスケーター)

「俺を見ろ!」オーラがすごくて、かなり好きなタイプのエンターテイナーだった。大島光翔さんのオタク、オタクであることに病まなくてよさそうで羨ましい。オタクは自分のキモさに定期的に病むくせにオタクであることをやめられない、ほぼ病気。


2023年・チケットを取った5つの理由

①去年楽しかったから

1番の理由はこれ。そういえば私ってショーが好きだったな、ということを思い出させてくれた。競技としてのフィギュアスケートも好きだが、誰かを好きになると結果に一喜一憂して精神がすり減るタイプなので、プリンスアイスワールドのようなエンターテイメント全振りのアイスショーはかなり好みだった。

②テーマがミュージカルだから

n年前までいわゆるグランドミュージカルのオタクをしていたので、今年のテーマに興味があった。事前の情報でも、ほとんどの作品を見たことがあったし、好きなナンバーが採用されている雰囲気だった。ミュージカルのオタクをやめるに至った悲しい理由は後述する。

③演出が菅野こうめいさんだから

今一番行きたいテーマパークが志摩スペイン村なので、志摩スペイン村で数々のショーを手掛けられている菅野こうめいさんの演出にも興味があった。志摩スペイン村のストリートミュージカル「テソロ・デ・オーロ~真実の宝を探せ!~」が本当に見たいのだが、志摩スペイン村は東京からのアクセスが果てしなく悪い。幼少期、最寄りのスーパーが三和だったため、三和マイフレンド(菅野こうめいさん作詞らしい)を聞いて育ったというのもある。

④友野一希さんにめろめろになってしまったから

横浜公演はもともと1公演だけ取っていたが、今年のスターズ・オン・アイスの「Habit」で、友野一希さんが完全に「世界の中心に据えたい人」になってしまい、Twitterでめろめろになっていたら友人が「最前チケットあるよ」とダフ屋のような囁きをしてきたので、気付いたらチケットが増えていた。恐怖体験。

⑤松本玲佳さんと唐川常人さんが見たかったから

オタクなので好みの演者に抗う力がハムスターの握力より弱い。先日、唐川常人さんに私の好き演者センサーが反応した理由が、1年くらい前まで推していたアイドルの森戸知沙希ちゃん(ハロプロを卒業して今はほぼ活動休止状態のため過去形)と「質感」が似ているからということに気が付き、オタクの魂100までにも程があるだろと真剣に落ち込んだ。唐川常人さんと森戸知沙希ちゃんの質感が似ている話、この世で私にしか伝わらない。


余談・私がグランドミュージカルオタクをやめた理由

お焚き上げのために書くが、全然楽しい話ではないので、スケートの話が読みたい方、嫌な気分になりたくない方は飛ばしてほしい。

私にはヨーロッパまで聖地巡礼しに行くほど好きなミュージカル作品があった。その作品がn度目に再演されたとき、もちろん見に行ったのだが、プリンシパルキャストのうちの一人がかなり歌が残念だったことがある。

その人が務めるのは人気のある役だったし、その人はビジュアルがそれなりに良かった。

なるほど、舞台という業界の先行きを考えると、人気作品というチケットの売れ行きが保証された環境で、未来を見据えたキャスティングをするのはビジネスとして頭では理解できる。が、正直本当にあまりにも歌が下手だったので、私は受け入れられなかった。楽しみにしていた作品、楽しみにしていたナンバーでがっかりすることになったのも、嫌だった。
特に当時は学生で、そのチケット1枚を買うのにおよそ10時間はバイトしている計算だ。学業の合間に10時間も頑張ってバイトして、そのお金でチケットを買って、観劇を楽しみにした結果がこれ?と心底がっかりしてしまって、役者さんご本人に対してもさることながら、そのようなキャスティングをする制作に失望してしまった。人気の役にビジュアルがいい人をキャスティングすれば、多少実力不足でも許されるという思想が透けて見え、私には合わないなと思って以降ぱったりと舞台のチケットを取らなくなってしまったのである。面白そうだな、と興味が惹かれるものがあっても、またがっかりさせられたら嫌だなという気持ちが勝ってしまい、最盛期には週2で日比谷にいた私だが今では年に1回も行かない。あんなに好きだったものに対して一瞬で冷められる自分にも、結構な驚きがある。
役者さんご本人も当時の実力には思うところがあったらしく、のちのち勉強しなおしたようで、今では上手くなられているらしい。だからといって当時の私の落胆は消えないので、一生根に持ちます。

上記以外にも実はもう1つ理由がある。
当時特に好きだった俳優さんがどう考えても人間関係の縺れだろという感じで共演しなくなった俳優さんが少なくとも2人おり、あまりの生々しさに嫌になってしまった。裏でどんな人間関係が出来上がろうと(そしてなくなろうと)どうでもいいが、こちら側から察せるくらいになってしまうとさすがに気持ちのいいものではなく、心が離れてしまう一因となった。


2023年・印象に残っているプログラム

「One Song Glory」

絶対に聞き覚えがあるのに咄嗟になんの曲が分からず、初見では謎のストレスがあった(RENTだった)。RENTは来日公演しか見たことがないので日本語詞に馴染みがなかったのかもしれない。松永幸貴恵さんは、遠目でも表情がわかりやすくて見ていて安心感があるしカッコいい。衣装もお似合いでとても素敵だった。今年の小林宏一さんには、去年ほどの「ジャニーズ感」を感じなかったのは不思議だった。去年の「Centuries」が往年のジャニーズJr.成分激強だったせいかもしれない。

「42nd Street」

踊りが上手い人がいるなと思ってよく見たら中野耀司さんだったので、またか……と思った。群舞のキングオブ視線泥棒。それから小平渓介さんは、今年もすべての瞬間にご本人の隠しきれない善性が溢れていて良かった。

「The Impossible Dream」

この曲も聞き覚えがあったがタイトルは思い出せず(ラ・マンチャの男だった)、田代万里生さんって本当に歌がうまいなと思いながら見ていた。初日のゲストの田代万里生さん、この一曲だけ歌って終わりって贅沢にもほどがある。田代万里生さんは本当にどんな曲を歌ってもたいそうお上手なので、田代万里生さんがキャスティングされていると安心感が人一倍だったことを思い出し、ノスタルジーを感じながら見た。

「On My Own」

島田歌穂さんみたいな歌い方だなと思っていたら島田歌穂さんの歌唱だった。「雨の舗道は銀色(In the rain, the pavement shines like silver)」という歌詞が好きで、英語を話すときにはsidewalkではなくpavementを使うようになったという思い入れがある。
プリンスアイスワールドファンの友人と連番した公演で、私はずっと五戸桃代さんを見て、友人はずっと𠮷野晃平さんを見ていたため、始終違う方向を見ていたのが面白かった。別の友人もこの曲の五戸桃代さんがうまくて好きだと言っていた。わかる。

「Welcome to Moulin Rouge! Medley」

こちらのメンバー、去年見て「好きかも」と思った女性スケーターの全員が含まれており、私ってば趣味がわかりやすくて恥ずかしいオタクだなと思った。衣装も好き。松本玲佳さん、踊りも表情も好きだし、このプログラムは衣装も好きなので見ていて本当に楽しかった。

「Bring Him Home」

今年の最推しプログラム。コレオ良すぎ問題。レ・ミゼラブル、私の中では1番見た回数が多いミュージカルだが、いい曲しかないので逆に「Bring Him Home」を特別好きだなと思った記憶はなかったが、改めてすごくいい曲だなと思うことができた。コレオが本当に良くて、「Bring Him Home」の曲にも、「Bring Him Home」を歌う主人公ジャン・バルジャンの心境にも合っていると思うし、Himであるところのマリウスっぽさもある。小沼祐太さんお願いだからジャベールの「Stars」も滑ってほしい、絶対に最高。
また、友野一希さんがトークショーでプリンスでやっている曲でやってみたい曲に去年の「Firework」と今年の「Bring Him Home」を上げていたのも趣味が合いすぎて震えてしまった。やっぱり自分の好きな演者ってそういう感性が近いから魂で「好き」を理解してしまうんだろうか。

「I'd Give My Life For You」〜「Tomorrow」

この2曲を繋いだ人、人の心が分かり過ぎではないだろうか。本当に良すぎて最悪でした。良すぎて最悪ってなんだ、とお思いかもしれないが、ミス・サイゴンの話の内容(蝶々夫人をベトナム戦争を背景に換骨奪胎したもの)をご存じの方には伝わるかもしれない。「I'd Give My Life For You」はミス・サイゴンのナンバーだが、浅見琴葉さんの表情が素晴らしくてミス・サイゴンの本編を思い出すし、ミス・サイゴンのストーリーとしては文字通り命をあげてしまうので、そのあとの「Tomorrow」を完全にタム(ミス・サイゴンのヒロインであるキムの子ども)のことを考えながら見てしまい、せっかくキッズが一生懸命滑っているにも関わらず「Tomorrow」の間ずっと顔が死んでいたため申し訳ないし、キッズのトラウマになっていないことを願っている。「Tomorrow」を辛すぎて泣きながら見る日が来るとは思っていなかった。全部クリス(タムの父親)が悪い。

「This is The Moment」

まずこの曲がもともと好きで、ハマっていたときには日本語・英語・韓国語版で歌えるほどだった。流石に今ではもうほとんど忘れている。
その好きな曲を、𠮷野晃平さん(大学の同期に顔が似ている)と、昨年オタクの好き演者センサーが働いてしまった唐川常人さんが滑る。まずいだろ。私はスケーターのオタクにはなりたくないのだが……。とビビりながら臨むことになってしまった。
あまり感想を書きすぎると自分のキモさに落ち込むはめになるので控えめにするが、たいへん良かった。唐川常人さん、スケーティング滑らかすぎて怖……と思いながら見ていた。私が知らないだけでスケーターの周囲って重力が我々と違うのだろうか。
こちらも友人と連番したとき、唐川常人さんを常に視界のセンターに置いてしまう私、基本的に𠮷野晃平さんを目で追いかける友人で違う方向を見ていたのが面白かった。好きな人が舞台上にいると、近くに誰がいようと、またどこで誰が何をしていようと、視界のセンターを固定しがちなのでこういうことが起きる。
どうでもいい話だが、私は鹿賀丈史さん(ミュージカル界のレジェンド、つまりほぼ本田武史さん)と石丸幹二さん(歌がうまく声がいい)のジキルに馴染んでいるため、柿澤勇人さんの声が若々しくて動揺した。また今回久しぶりに「This is The Moment」を聞いて、改めていい曲だなと思ったが、今回のショーでこの曲を好きになってジキル&ハイドを見に行ってしまい、暗い気持ちになる人がいないか少々心配している。

「One Night Only」

ショー中にたびたび笑顔がでっかくてかわいい人がいるなと思ってそわそわしていたのだが(笑顔が大きい女性演者が好きなため)、我慢できずに隣にいたプリンスアイスワールドファンの友人に「この方の名前は!?」と聞いたら、河野有香さんだった。「この方の名前は!?」って宝塚以外で聞くことあるとは思わなかった。河野有香さんの笑顔、多分日光浴と同じくらいの効果があると思う。ビタミンとか生成できそう。
それからこの曲では唐川常人さんがすごく楽しそうで、「楽しそうにパフォーマンスする人」が好きな人間こと私にヒットしてしまった。長年オタクをやっていると、好き演者センサーが高性能になっていくのを感じる。この世で1番無駄な能力かもしれない。


2023年・ゲストスケーター

本田真凜さん

相変わらず光り輝いていた。昨年、プリンスアイスワールドで至近距離で拝見してから会う人会う人に「本田真凜さんって、自然発光してるんだよね」と言いまくったが、今年も光っていた。
あと今回披露したプログラムがかなり好みだった。本田真凜さんは踊りが上手くて華やかなので、お金が取れるスケーターだなと思う。美少女にしか許されない髪質の持ち主だし。

友野一希さん

最高すぎて心臓が痛かった。友野一希さんのプログラムはだいたい好きだが、特に「ララランド」と「こうもり序曲」は良すぎて「浪速のエンターテイナーとかじゃないんだよね、『世界』だから」になってしまい、めろめろが致死量に達するので見ない方がいいのだが、スターズ・オン・アイスでは「こうもり序曲」回を引いて、プリンスアイスワールドでは「ララランド」だった。短期間で致死量の友野一希さんを浴びてしまった。助けてください。

鍵山優真さん

スケートがありえん上手いのに踊りまで爆裂に上手くなっていて驚いた。理性で考えると鍵山優真さんのスケートが1番好きかもしれない。今回のプログラムも好きなのだが、そういえば鍵山優真さんの演技を生で見ると毎回「今回のプログラム好みだな」と思っているので、単純に鍵山優真さんの演技が好きなだけの可能性が浮上した。鍵山優真さんの演技、私がフィギュアスケートとフィギュアスケーターに期待する「「「すべて」」」がある。
なお、鍵山優真さんはスケートが上手いので、静止画ですらスケートが上手いのが分かる。


2023年・ミートアンドグリート 準備

ミートアンドグリートって何だ。坂道系のオンラインお話し会か?(握手会に代わってコロナ以降行われているオンラインでのお話し会、坂道系だとミートアンドグリート略してミーグリと呼ばれている。らしい)

各回のショー終了後に出演者がリンク内をゆっくり周回いたします「Meet&Greet」を実施いたします。(公式ホームページより)

なるほどわからない。

私は後半公演のチケットのみ持っていたので(真剣に前半公演を買おうか悩んでいたところに、本現場ことイコールラブのニューシングル発売が決まったので控えることになった。今思えば行くべきだったが)、前半公演に行く友人にどんな感じだったか聞いて立ち回りを考えることにした。

前半公演を終えた友人から、「せっかくだからアテンションがあった方がいいと思う」と伝えられ、つまりアイドル現場でよくある「○○して!」のカンペがあるといいってことだと理解した。

よし。出しちゃおっかな、アイドルオタクの本気。

と言いたいところだが、アイドルオタクをやってそこそこの年数が経っているものの、ペンライトか公式うちわ・タオルしか持たないタイプのオタクであったため、アイドルオタクであるにも関わらずカンペ作成能力がゼロだ。しかし、私にはカンペ作成ノウハウがある知人に心当たりがあった。SnowManさんのファンさんである。

今や飛ぶ鳥を落とす勢いのSnowManさんであるが、ジュニア時代から現場に行っている知人(ハロプロの現場で知り合い、イコラブの現場でよく会う)がいる。SnowManさんのファンさんなら知っているに違いない。丁度、イコールラブの対面お話し会(握手会の握手がない版のようなイベント)があり、会えたら聞こうと思ったら、運良くすれ違ったので挨拶もそこそこに「良いカンペ用のアプリ教えてください」と聞くことになった。その節はすみません、そしてありがとうございました。「浅田真央ちゃんのやつですか?」と聞かれて動揺しましたが……。
作成用のアプリは分かったが、使用方法がわからなくて困っていたところ、これまた知らないSnowManさんのファンさんがYouTubeで懇切丁寧に動画にしてくれていたので、なんとかなった。

SnowManさんのファンさんのお陰でアプリを使いこなせるようになり、最終的には8分でそこそこの物が作れるようになり、ゲスト1名+チームメンバー数名のグループに分かれると聞き、友人たちの好きなスケーターさんのボードなどもついでにそこそこの枚数作成することになった。1グループ1人はボードがないとオタク側が手持ち無沙汰になって失礼になってしまう恐れがあるが、何か持っていれば安心だ。今やアプリでぱぱっと作成したものをすぐコンビニでフルカラー印刷できるので、便利なものである。


2023年・ミートアンドグリート 感想

アイドルオタク発想のポーズカンペ、アイドルオタク然としたボードでスケーターの皆様を困惑させてしまった記憶がある。あと、プリンスアイスワールドファンの友人と連番したとき、相当うるさかった気がする。友人と一緒だと楽しくて気が大きくなって厄介になりがち。反省します。
そこそこ活躍したポーズカンペだったが、近くの方に「いい写真が撮れました」と感謝していただいたりして、かなり世界平和を感じた。

樋口新葉さんグループ

樋口新葉さんのギャルピースがかなりギャルで良かった。
それから、松本玲佳さんがとても優しかった。好きな人が優しかった 嬉しい出来事が増えました(ザ☆ピ〜ス!)。ザ☆ピ〜ス!って本当にいい曲だ。
取り急ぎ作ったボードがかわいくできたので気に入っているのだが、突然玲佳さんボードを持って現れた知らないオタクにもとっても優しくてたくさんポーズを取ってくださった。かっこよくて美しくてありがたい。

本田真凜さんグループ

本田真凜さんって本当に発光しているし、いついかなる瞬間も美少女。知り合いのアイドルオタクも「生まれ変わったら本田真凜ちゃんになりたい」って言ってた。わかりみが深い。
それからこちらの犯人は私です。その節は申し訳ございませんでした。(自首)

言い訳なのだが、本田真凜さんがいるならあざといポーズしていただきたい、と思ってあざといポーズリクエストカンペを構えた。ただその時の私、唐川常人さんボードも持っていた。どう考えても客観的には唐川常人さんにあざといポーズを要求している図だ。オワリのオタクすぎる。まぁ全然唐川常人さんはじめ皆さんにあざといポーズしていただきたいのでその通りではある。
ちなみに別の回でも、その時一緒にいた友人が「真凛ちゃんにあざといポーズしてほしい!」と言うのでまた同じグループであざといポーズリクエストカンペを構えることになってしまい、かなり罪悪感があった。この話をしたらある友人に「(唐川常人さんは)心身ともに休んでほしい」というコメントをいただいたが、私もそう思います。

荒川静香さん・友野一希さんグループ

神林陽南乃さんと浅見琴葉さんにギャルピースを教わる荒川静香さんが可愛かった。
友野一希さんは本当に色々なところに向けてポーズを取っていたし、プリンスアイスワールドでの友野一希さんは本当に楽しそうなので健康に良くてありがたい。心に刺さりすぎて逆に健康に良くないという説もある。

本田武史さん・三浦佳生さんグループ

アイドルオタクカンペに1番困惑していたのは本田武史さんと小沼祐太さんで、ポーズに困惑する本田武史さんをぜひ本田武史さんファンにお届けしたいのだが、客席の映り込みが大きく編集が大変で未だにお届けできていない。本田武史さんに猫耳ポーズを教えてくださる松原茜さんという最高ショットなどを保持している。
松原茜さんはぴょんぴょん飛び跳ねていて可愛すぎたし、表情管理が良すぎる。動いている松原茜さんがあまりにもキュートだったが、動画が撮れないので残念だった。なお、三浦佳生さんは色々なリクエストに応えていたせいでグループから遅れ気味で微笑ましかった。
河野有香さんは周回でも笑顔が大きいし仕草も大きめでかわいくて危なかった。河野有香さんがアイドルだったら人生狂っていたかもしれない。

宇野昌磨さん・住吉りをんさんグループ

住吉りをんさんスタイル良すぎるし、松永幸貴恵さんのポージング美しすぎた。松永幸貴恵さん身長高くてかっこよくて本当に羨ましい。私もこんな大人になりたかった。
宇野昌磨さんと𠮷野晃平さんのコンビはかなりフォトジェニックだった。宇野昌磨さんはポーズは99%ピースで固定していたが、相当な人に目線を送っていて0番の人間じゃんと思った。

鍵山優真さんグループ

鍵山優真さん、演技を離れるとオリンピック銀メダリストとは思えん平和的かわいさに「なんでこんなに可愛いのかよ ゆまちという名の宝物」になってしまい、思わず「孫……」と呟いていた。わからない方は「なんでこんなに可愛いのかよ」でググろう。さすがに私も世代ではないのだが、インターネットスラングとして知っている。

小平渓介さんはフォトタイムでも善性が溢れていた。ところで皆さんは小平渓介さんの「渓」をどう変換していますか?私は「渓谷」です。


最後に

フィギュアスケートとミュージカルナンバー、とても相性がいい。たしかにこれまでミュージカルナンバーを使用したプログラムをいくつか見た覚えはあるが、全編ミュージカルナンバーを使用したショーは豪華だったし、かつてミュージカルを愛した者としても新しい形で曲と向き合えていい経験だった。
他にもプリンスアイスワールドで見てみたいナンバーがいくつか思い浮かんでしまったので、そちらも記事にしたいなと考えている。
本当に楽しかったので、当日券取ればよかったなと若干の後悔があるが、チームメンバーのことこれ以上好きになりたくない。オタクになりたくないから……。佐賀公演は、日程的に別の用事があって物理的に行けないため助かったが、例年通り東京公演があったらどうしよう。


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