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姉が配信者だったのか尋ねたい

こんばんは、持田ヒップスラストです。

これは私が中学生の時、姉が配信者だったのではないかという話。

私には2歳年上の姉がいる。
その姉が高校1年のとき、コンデンサーマイクというものを購入した。

コンデンサーマイクとはレコーディング用マイクから、パソコン、ハンディレコーダーなど、多岐にわたる分野に使用されているマイクのことで、端的に言えば音質の良いマイクです。

さらに、姉はマイクだけでなくオーディオインターフェース(音量などを調整する機会)も買っており、録音機材を揃えるようになりました。オーディオインターフェースだけで1万円以上します。

姉自身は特にアルバイトもしておらず、お小遣いも少なかったのでこれらの機材を揃えるのはきっと大変だったと思う。

私はこの頃よくニコニコ動画を観ていたので、これを見た瞬間にこう思った。

「姉よ、歌い手目指してるな」

すぐに勘づいた。良い録音機材を買うということはつまり、、そういうことだな。

もちろん、良いことだと思った。何かやりたいことを見つけて挑戦することは応援したいと思っていた。

ただ、自分の姉が歌い手になると想像すると普通に恐ろしいという気持ちがあった。

そして、私は姉の動画を特定することを開始した。
姉が歌っている曲を特定して、その曲の「歌ってみた」の動画を見て、姉の声か検証した。
姉はハチ(米津玄師)のマトリョシカを歌っていたので、マトリョシカのタグから探した。

最初はただの興味だったが、中々見つからず、いつからか見つけた時の達成感だけを求めて探した()。

2週間ほど探してみたが、結局見つからなかった。流石にその時になると、「自分何してんだ...キモすぎる」と感じるようになり、辞めた。

それから、1ヶ月後。
姉は歌うことに加えて、雑談をするようになった。
初めは、友達と通話してんのかなと思ったが、
「〇〇さん、コメありがとう〜」
と言って確信した。

こいつ、確実に雑談配信している。すぐに自分はニコニコ動画を開き、生配信を探した。

しかし、また見つけられなかった。
オンタイムで配信しているのに見つけられなかった。悔しかった。

その時は夜遅かったので諦めて寝た。

その後、また配信をしている時があった。同じようにニコ生を探したが見つからなかった。

もしかしたら姉は、配信ごっこを1人でしているのではないかと考えるほど、そもそも配信をしているか疑ったが、自分は見落としている点があった。

「ニコ生ではないところでしている?」

その時の配信プラットフォームは雑談はニコ生が主流だった。ツイキャスもあったが、pcから配信するならニコ生だった。勿論Youtube liveはない。

一応、ツイキャスもその時探してたが、配信は見つからなかった。

じゃあ、どこのプラットフォームで配信しているんだよ。そう考えてる時に、

隣から、ちょっとエッチな声が聞こえた。

私はその時、ずっと見つけられない理由を理解した。もっとアンダーグランドな所で配信しているのか。

そこから配信を探すのは辞めた。

次の日、姉に「夜うるさいから静かにして」と一言だけ言った。

それ以降、姉が配信することはなくなった。

8年くらい経った今でも、高校のときに配信をしていたのか聞けていない。

私の姉は配信者だったのか。尋ねたいがそんな勇気はなかった。








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