拘束具を捨てていく


下着を意地でも身につけない女の子が診察に来た。

なんでも、締め付けられる感じがして履けないとの事だ。
周りのスタッフは驚いていたが、
わかる。
私はとても分かるぞ〜その気持ち…!

私もこの子と同い歳くらいまでパンツはおろか、もはや服もほぼNGだった。
長袖とか、ボタン式のズボンとか。
幼稚園が制服だったのだが、これも窮屈でその上親から可愛いと言われるのが癪に障って入学式に大泣きした事もある。

締め付けられるんだよな。
ズボンとかも絶対ゴムじゃないと嫌だったな。

小学生になったらさすがにパンツはちゃんと履くようになったが、
長袖やタートルネック、襟にハタが着いている服、マフラーはNGのまま。
中学は制服なので仕方なく長袖着ていたけどブレザーがなんだか窮屈でこれまた入学式狂いそうになったのを思い出した。
高校生もブレザーにイライラして着用したまま登校可能のウィンドブレーカーで誤魔化していた事もある。

家に帰ってほぼ全裸みたいな格好で過ごすのが1番生を実感する。

今もそうで、
地雷服とか可愛い服を着てもテンションは上がるが、頭の中は
(もっと着ていたいけど…苦しいので早く脱ぎたい)の気持ちである。

あとカバン!!!
カバン…ほんまさぁ〜〜…
まずカバンを持ち歩くって言うのが嫌すぎる。
あれだけで体半身拘束されるんだよな。
ストレスでしかない。

仕事行く時とか絶対手ぶら。
ICOCAとAirPodsとスマホさえあればなんとかなるし、
必要な物があったらポケットというポケットに全突っ込みだ。
リスの頬袋みたいになる時もある。


そうそう、肩まで届かないトートバッグとかハンドバッグとかはほんまに死ぬ。
誰かと遊んでても
(カバン邪魔やなぁ〜)(捨てちまえ〜)とずっとニコ動のコメみたいに脳内に流れてくる。

装飾が多い服を着て、ハンドバッグを持った日は大体口数が少ない。
なぜならそれはカバンを持ち歩き、無事にカバンを持って帰る体力を節約しているからである。

ストレスMAXになると捨てて帰ろうとするので、極力ショルダーバッグで過ごしている。

あ〜身体中にポケットが欲しい。四次元ポケット…
常に両手を空けておきたい。

ポケモンとかモンハンみたいにあんな小さいカバンに沢山入れられたらいいのに。
ピクミンとかやってる時もピクミンが邪魔すぎてそれぞれの色1匹ずつだけで冒険してた(意味不明)


兎にも角にも!!もう冬は懲り懲りだ。
ただでさえモコモコで窮屈な服を着て上からカバンなんか持ったら、うあああああああああああ!!!!

メイクも正直顔面につけるカバンみたいなもんだし、マスクなんて以ての外。
顔面にパンツ着けてんのかって感じ。
ピタマスクならまだ許せるけど。

コロナ禍の時とかノーマスク運動のヤツらをTwitterで擁護するレベルだった。


今日はめっちゃ春の陽気で、ウィンドブレーカーを羽織るだけで仕事に行けたことが、とても開放感を感じた。


それだけでかなりメンタルが回復したので、
やっぱり私はこういうちょっとした病的な感覚と上手いこと付き合っていかないと全体のコンディションに関わってくるので、できるだけ身軽に生きて行こうと思った。

もはや人間の皮さえも重たいと潜在的にストレスを感じているのかもしれない。

その場合、私とは一体何なのだろうか。

人間の皮を被される罰を受けた†堕天使†ということにしとこう。


はやく夏来て〜

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