帰るよー


あー!!!戻りたい!!戻りたい!!


中学生時代に。


おばあちゃんまたその話???

うるさい!!!
それほどまでに私は中高の思い出が大好きなんだ!!



戻るか。。。あの日に。



目覚まし機能が付いているウォークマンから
シャカシャカした爆音ボカロが流れ出して一日は始まる。


YouTubeで探したらまだあった。
14年ぶりに聴いたな


小中高それぞれ違う友達がわざわざ反対方向のところ、毎朝迎えに来てくれてたけど私はラノベ小説の主人公だったのかもしれない。

優しいなあ。
朝から楽しいっていうのは学生ならではだな。

大人になった今、仕事行くのに迎えに来てくれる人は居ないし、帰りも一緒に帰る人も居ない。
一緒に帰るとしても仕事の時間以外でも気使うのはしんどいしできるだけ1人で帰りたい。

中学の友達は、時々自転車で来てくれてニケツして学校へ向かう!
親にバレたら大変なので家から少し離れたところで乗るんだ。。
友人のヘアオイルの匂いと、凸凹道のお尻の痛みも恋しい。


スクバをリュック背負いしてまだ汗もかいてないのにシーブリーズばしゃばしゃふる。

友達のスクバの中で水筒の味噌汁と緑のシーブリーズが融合してしまった日。
あれからずっと緑のシーブリーズを見る度にあの匂いと友達の顔を思い出すよ。

おあーー!!!!!懐かしい!
懐かしいすぎる!!!!!!!!!!!

朝読書の時間、皆は何読んでた?

私は「モンスターハンター 疾風の翼」です。
あと「僕は友達が少ない」「とらドラ」etc...

最悪である。
ラノベが悪い訳では無いけどもう少し教養がつく本を読んでおけば良かったなと思う。

周りは「恋空」ばっかり読んでいてそれはそれで良くないだろ。



この頃私には「サトちゃん」という大親友がおり、
それはそれはとても面白い乙女だった。

コロコロコミックしか読まない男勝りな私に、
†恋愛テクニック†を伝授してくれたのもサトちゃんだった。

毎朝迎えに来てくれるのもこのサトちゃんで
私の髪型チェック、1番脚が細く見えるスカートの丈調整、私の今日の占いを教えてくれる。


サトちゃんは4歳年上のお姉ちゃんお兄ちゃんが居て、お姉ちゃんから色んな情報を貰っているらしい。

いいなー。お姉ちゃん。

私に好きな人ができるとサトちゃんからの指導も熱くなった。
恋のおまじない、目が合ったら少し見つめあって首を傾げた方がいい!
所作はゆったり!!!!!!

※しかし、ゆったりした所作を意識しすぎて「ヤドン」というあだ名をつけられる羽目になる。

そんな優しいサトちゃんだが、
なんの少女漫画に影響されてなのか、クラスで調子に乗っている男子を口喧嘩で成敗するという謎のキャラになりきりだした時期がある。

ある日学年で1番いちびっている男子がサトちゃんにちょっかいをかけた時、
サトちゃんがその男子の胸ぐらを掴んでしまい、
取っ組み合いの大喧嘩になってしまった。

私は先生を呼ぼうか迷ったけど、少し面白かったので師匠を応援することにした。

なぜならサトちゃんは運動神経が抜群なので男子の方が劣勢だったからだ。
最近柔道で習った大外刈りもしっかりキメている。

見守りながら彼女は一体なんの漫画を読んだんだろうと考えていると
クラス1モテ男くんが「お前なんでアイツと仲良くしてんの?」と聞いてきた。

どうやら私の師匠は男子にはウケが悪いらしい。

腰パンだった男子は、気づいたらショッキングピンクのモロパンになって倒れていた。

喧嘩に勝利した師匠は、勝ったのに何故か泣いていた。
その後私はなんて声をかけたのか忘れたけど、
帰り道は普通にいつも通り恋バナをしていたし
次の日学校では、喧嘩した男子が師匠を姉貴扱いしていてウケていた。

サトちゃんの凄いところは結構酷い悪口を言われても全く気にしないし引きずらない自己肯定感の高さだ。
例えば可愛くないと言われても「この私が可愛く無い??わけわからん笑」という根性である。
強がっている訳ではなくガチで疑問の顔をしている。
とにかく少女漫画の無敵の主人公なのだ。

対して私も自己肯定感が高かったので、いつもなにかの主人公だった。

主人公と思っている時は世界が輝いていたなと思う。
それが今やどうだろうか、社会という物語のモブになってないだろうか?
物語は社会じゃなくて、自分の人生にするべきだよな。

主人公とは一体何なのか、人には人の主人公。

私は主人公とは、自分の好きな場所を探し続ける人だと思う。
違う見方をすると自己中とも言えるそんな生き方を私はしたい。

景気などの問題もあるだろうが、
この主人公マインドは楽しく生きるのにかなり大切な事ではないかと学生時代を思い出す度考える。


今でもインスタにストーリーを載せる度、
サトちゃんから「どんどん可愛くなってる!ええ感じやん」などとお褒めの言葉をいただく。

なかなか垢抜けない弟子を今でも気にかけてくれる。






サトちゃん以外の友達も思い出した。

山Pというかなり狂った女子が居て、酔拳をしながら登校するというなんとも興味深い奴だった。

この山Pもかなり問題児で、男子に飛び蹴りをした際に窓ガラスをバキバキにするという偉業を成し遂げた。
私は何故かこの山Pに好かれており、山Pとサトちゃんというかなり喧しい奴らにサンドされていた。

山Pはヤキモチ焼きなので私がサトちゃんと仲良くしすぎると不機嫌エリカ様になる。
授業中、机に足を乗っけて鉛筆を唇と鼻の間に挟みだすと嫉妬している合図だ。
背も高いし皆に怖がられている。
柴大寿かよ。
先生に注意されてもガン無視か「うっせー」と言いながら急に家に帰りだしたりする。
今思えばとんでもない不良女だ。

しかし私はこの山Pが結構好きで、話す内容はマジで意味不明だったけど帰り道ニケツしてくれたり、「私の舞を見よ!!!」と全力のルカルカナイトフィーバーを踊ってくれたり、
夜のジョギングに用心棒として付き合ってくれたりしてくれる。

ちいかわのモモンガみたいなやつだ。

驚くことに山Pは今立派な社会人で、営業部に居るらしい。
あのジャックナイフ山Pが営業部…??

彼女の心にまだジャックナイフの片鱗が残っていることを祈る。


今度会ってみよう。



クラス全員というか、学年全体が皆と仲良しだったので中学には恵まれたな。

とはいえ一人一人個性はあるけど山Pとサトちゃんのキャラの濃さには敵わず、そのほかの人たちとも事件はあったはずなんだけどあんまり記憶が無い。

また思い出したら書きたい。





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