産後の眠れない夜はいつまで続く
午前3時
頭の中が静かに覚醒し始め、また朝まで眠れず起き上がる。
夜泣きがなくても勝手に目は覚める。
今日は、
夢の中で私は学生になっていて(でも産後)
なんの授業だろう、道徳?
先生に、子育ての何が辛いのかを問われ
言葉しにようとする。
どう言ったら伝わるのか、
そもそも辛いのはどこなのか、夢の中でも考える。
そしたら、目が覚めました。
おはようございます、おしりくまです。
産後うつ、と言う単語を、
友人の出産を機に知りました。
まだ自分に子どもがいなかったその時
ぼんやり思ったのは、能天気な私には無縁だろうなー、という事。
子どもを産んで、全っ然他人事じゃない、
自分を自分で大事にしなければ、簡単に陥ってしまいそうだ、と考えを改めました。
産後うつは、7〜10人にひとりはなるくらいリスクが高いそうで、加えてコロナ禍で、頼れる人がおらずひっそりと苦しむママさんも多いそうです。
3回目の波、地方でもブワーッとコロナ患者が増え出し、夫と子どもと、家族だけで過ごす日々を送っていたある日、授乳しながら気持ちがダークサイドに落ちかけていったことがありました。
これはやばい。
やばいやつだ、とその日は夫に任せて就寝。
少し落ち込むのとはわけがちがう、これは越えたらいけないラインだと本能的に感じました。
その後しばらく、というか今も、自分のこころにも
耳を傾けて、少し自分に甘いくらいのタイミングで
意識的に自分ケアを優先するようにしています。
産後の回復力
産後2.3日時点の体力をメモリで表したら、
きっと5/100くらいだと思う。
前にも書きましたが、身体はサイコーにズタボロ。
でも産んだ達成感で、気力だけは満ち溢れてる。
95/100とか。
気力が満ち溢れてると、なんとかなっちゃう。
で、産後2.3ヶ月くらいすると体力的にも回復してきて、やたら張り切って家事再開しちゃって。
赤ちゃんはほとんど寝てるし、言ってしまえばそこそこ目が離せる。
抱っこも軽いし、寝かしつけもそんなに苦じゃなくて。
そう、ここで油断した。
育児、意外と順調なんじゃない?なーんて。
赤子の成長は早くて、あれよあれよと
寝返りするようになり、ズリバイするようになり、
離乳食なんて手間のかかるものもはじまり。
泣き声はボリュームアップし、姿が見えないと泣くようになり、起きている時間も長くなり…。
体重は倍増し、長時間の抱っこは腰にくるように。
あー、ここからが本番だった。
でも、日々豊かになる表情に、
サイズアップして楽しめるようになったベビー服に、
できた!が増える喜びに、自分への負荷が増えていたことは隠れてしまい、気付いていなかった。
かわいい!!に紛れて、着実に疲労は溜まっていたのに。
産後半年が過ぎたある日、私の体力も気力も、どっちも5/100くらいになってた。
体力は夕方になるといつもこんなもん。
授乳で吸い取られてるし。
でも気力は、外出自粛して家の中、
赤ちゃんと2人きりで過ごしてると、気づかないうちにエンプティランプがつくほど減っていた。
ゆっくりトイレに入れないことが、これほど気力を削るとは。
産後○ヶ月 しんどい
産後○ヶ月 体調
産後 回復 いつごろ
私のスマホの検索履歴。
産後半年以降、定期的にこんなキーワードが並ぶようになった。
同じような悩みの書き込みを読んで、私だけじゃないとほっとする。
苦しい時期を乗り越え、今は大丈夫、元気だよと言う経験者の助言を読んで、終わりがある、とほっとする。
動いてないと生きていられないタイプの母に、
なんで私はこんなに疲れっぽいんだろ?と聞いてみた。
みんなできてるのにとか、普通疲れないよねとか、否定の言葉が降ってきたら、立ち直れないなー、とちょっとドキドキしながら。
母の答えはこうだった。
"自分のこと、毎日なんにもしてないと思ってるんでしょ?あのねー、自分以外の人間がずーっとまわりチョロチョロしてるんだよ?疲れないわけないじゃん!
疲れるよ!!いーんだよ、疲れたら休んで。"
60歳を越えても昔と変わらずチャキチャキと動く母が
わたしの毎日の努力を肯定してくれただけで、
自分を肯定してあげられる。
欲しかった言葉だった。どうもありがとう。
辛い日々のトンネルも、出口があった。
仕事に復帰して、丸一日ひとりで向き合う日々はおわった。
夫と同じくらいのボリュームで、育児に向き合うようになった。
まだ疲れちゃうときもあるけど、仕事がすきな自分には精神的な余裕がたくさんできた。
子どもは1歳になって、日々の成長が愛おしい。
あんなにつらかったのに、大きくなるのが早くてさみしいと思うことすらある。
みんながんばりすぎないで。
世のママさん達が、健やかでいられますように。
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