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東証大引け 3日続伸 ハイテク株など上昇、3万円前に上値限定

11/15日の東京株式市場で日経平均株価は3日続伸し、前週末比166円83銭(0.56%)高の2万9776円80銭で終えた。主要企業の決算発表がほぼ一巡し、好決算銘柄への物色が相場を支えた。前週末の米株式相場の上昇も支援材料となった。ハイテク株や自動車株の上昇が目立ち、日経平均の上げ幅は一時250円を超えた。

国内企業の4~9月期決算について、市場では製造業を中心に堅調な内容が確認できたとの受け止めが多い。15日は前週末に今期見通しを上方修正した東エレクが最高値を更新し、レーザーテクなどほかの半導体関連株にも買いが波及。トヨタが先行きの生産回復を見越して株式分割考慮後の最高値を付けるなど、自動車関連株への買いも活発だった。

取引開始前に発表された7~9月期の国内総生産(GDP)速報値は、物価変動の影響を除く実質で前期比0.8%減、年率換算では3.0%減だった。市場予想(それぞれ0.2%減、0.7%減)を下回ったが、相場の反応は限られた。市場では「足元では緊急事態宣言も解除され、今後は個人消費の反動増から内需企業の収益も持ち直し、業績相場の色彩が強まるだろう」(ソニーフィナンシャルグループの渡辺浩志シニアエコノミスト)との指摘もある。

買い一巡後は心理的な節目の3万円を前に利益確定売りや戻り待ちの売りが出て、午後は2万9700円台での小幅な値動きに終始した。

東証株価指数(TOPIX)は3日続伸し、前週末比7.92ポイント(0.39%)高の2048.52で終えた。JPX日経インデックス400も3日続伸した。

東証1部の売買代金は概算で2兆6394億円。売買高は11億6341万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1054、値下がりは1029で拮抗した。変わらずは100銘柄だった。

エムスリーやソフトバンクグループ(SBG)が上昇した。第一三共や中外薬も買われ、クボタやファナックも高い。半面、川崎汽や商船三井が下落。JFEや大日印が売られた。

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