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ウェザーニューズ、一時8%高 好決算と成長性を評価

10/7日の東京株式市場で気象情報会社のウェザーニューズ(4825)は一時前日比500円(8%)高の6740円まで上げた。6日に発表した2021年6~8月期の連結決算は純利益が大幅に伸び、同時に通期の売上高予想を引き上げた。個人向けサービスが好調なほか、船舶など企業向けも回復傾向にある。業績の伸びを好感した買いが入った。9月中旬に年初来高値をつけたあと、相場全体が下げるなかで調整売りに押されていたが、好決算を受けて再び買いが集まった。7日の終値は320円(5%)高の6560円だった。

21年6~8月期の連結決算で、売上高は前年同期比12%増の49億円、純利益は約2倍の3億5500万円と大幅な増収増益となった。22年5月期通期の売上高見通しは従来の予想から2億円上乗せして195億円に修正した。システム開発費の増加などを見込んで通期の利益予想は変更しなかった。

8月の大雨などで気象リスクへの関心が高まり、個人向けサービスの利用が伸びている。サブスクリプション(定額課金)や広告事業が好調に推移した。企業向けは、新型コロナウイルス禍で航空機向けは落ち込みが続くが、船舶の航行が活発になり、航海気象事業が堅調だ。

同社は船舶の二酸化炭素排出量を把握するサービスも手掛ける。企業が気候変動への取り組みを強化するなか、こうしたサービスへの需要は高まると予想される。某証券のアナリストは「足元の割高感も業績の伸びで解消され、今後の成長期待から堅調な値動きが見込まれる」と話す。

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