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東証大引け 反発、成長株に買い 米金利高の一服で

10/19の東京株式市場で日経平均株価は反発し、前日比190円06銭(0.65%)高の2万9215円52銭で終えた。日本時間19日の取引で米長期金利の上昇が一服したことを手がかりに、値がさの半導体関連銘柄や成長(グロース)株を中心に買いが入った。上げ幅は200円を超える場面もあった。一方、外国為替市場で円安・ドル高の流れが一服しており、自動車など輸出関連株の一角に売りが出たことが重荷だった。

19日のアジア株式市場で香港や上海の株価指数が堅調に推移したことも日本株の支えとなった。国内で新型コロナウイルスの新規感染者の減少傾向が続いており、経済活動の再開への期待から、小売株の一部に物色の矛先が向かった。

きょうは衆院選が公示された。31日の投開票に向けて、過去の経験則をもとに株高になるとの期待も支えだった。

ただ、チャート上では2万9200円台前半にある25日移動平均線が上値抵抗として意識された。市場では「価格帯別の売買高をみると2万9000円近辺が多く、戻り売りが出やすいことも重荷だ」(国内証券)との声も聞かれ、主力銘柄への売りが上値を抑えた。

JPX日経インデックス400は反発した。東証株価指数(TOPIX)も反発し、7.34ポイント(0.36%)高の2026.57で終えた。

東証1部の売買代金は概算で2兆4409億円。売買高は9億9279万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1115と、全体の約5割を占めた。値下がりは962、変わらずは107だった。

東エレク(8035)やアドバンテスト(6857)が上昇。ファストリ(9983)やソフトバンクグループ(9984)も高かった。一方、第一三共(4568)やアステラス(4503)が下落。トヨタ(7203)やホンダ(7267)など自動車株も下げた。

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