読書記録 page2

綿矢りさ『しょうがの味は熱い』
夏休みに入り自分の今後を案ずる今、読むべき本だった。私はいつもタイミングが良い。

私は人生をサボっている。もちろん税金を払ったりアルバイトしたり友人と時間を過ごしたり、人と同じような生活は過ごしている。しかし、もっと生きる者の根本的な恋愛や結婚については全くと言っていいほど考えていないしこれからもあまり考える予定はない。

この本を読み、結婚は大好き、愛しているというだけの理由で実現することではない現実を描いていて、その苦悩を知らない自分が常に現実逃避しているように感じた。

今の時代、女性も働いているし結婚を選択しない人々も増えてきた。それでもやっぱり頭のどこかで結婚をしたくない私は何かしら欠けているのかもしれないと考えてしまう。今恋人がいる人はその人自身が何かしら行動を起こしたから得られた結果だ。恋人は友達とは違い、自然と気づいたらできている存在ではない。だからこそそれをそもそもやろうとしていない私はただの面倒くさがり屋なのではないだろうか。それでも私は結婚を選択しようとしないだろうし、結婚していない人や恋人がいない人を負け組とも思わない。でも、とつい思ってしまう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?