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教育用クイズ作家の心得(1,003文字)

「Kahoot!」や「Blooket」を使って見えてきたことをまとめたい。
これらは教室内でクイズ大会を開くことができるサービスだ。
これらを使うと教師主催でクラス内で
早押しクイズ大会を簡単に開催することができる。

この「早押し」というのが気を付けなければいけないところで
子どもたちにやらせると夢中になりすぎてあることが起きてしまう。
それは…正答選択肢丸暗記問題
つまり子供たちは問題文をろくに読まずに
早押しに夢中になりすぎて選択肢だけを見て
正答を導きだそうとしてしまうこと。

例えば
問題「パンはパンでも食べられないパンは?」
選択肢「コッペパン」「フライパン」「アンパン」「カレーパン」
という問題があったとしよう。

この問題を2回目,3回目と繰り返していくうちに
子供たちの思考の中で「パン…」(の問題の答えは)「フライパン」
というメカニズムが働いてしまう。
しっかりと問題文を読んで解答を吟味してもらいたいのに
ただのゲームになってしまう。

これはまずいなと思って問題の作成を試行錯誤して
個人的に答えがでたのでまとめたいと思う。

まずは○×問題!
これは表と裏を作ることで解決!

「水は温めると体積が大きくなる」→「○」「×」
の表(おもて)の問題を作ったら
「水は温めると体積が小さくなる」→「○」「×」
の裏の問題も作る。

 なんならこの問題に関しては
 「水は温めても体積は変わらない」→「○」「×」
 もできる!

これによって問題文を最後まで読まないと
正しい答えが導き出せないようにすることができる。
そして結局同じ問題なので問題数も2倍に増える。

問題数が少ない早押しクイズほど退屈なものはない。

次に4択問題!
これは選択肢を統一することで解決!

「Pueple」→「白」「紫」「赤」「青」
「White」→「白」「紫」「赤」「青」
「Red」→「白」「紫」「赤」「青」
「Blue」→「白」「紫」「赤」「青」
とこんな感じだ。

子供たちが問題文をないがしろにして
選択肢から選ぼうにも似たような選択肢が並んでいるために
「この選択肢の並びの時は答えはコレ!」と推察できなくなる。

さらにいいのは問題を作る側も選択肢に悩む点がはぶけ
だいたい4問ごとにおおまかな問題がすぐに作成できる。

意外と不正解の選択肢を考えるのは面倒だ。
我々も忙しいので問題を作るのにできるだけ手間は減らしたい。

これらが自分がクイズを作成する際に気を付けているポイントだ。
こういったものもぜひ皆様と共有できればと思っている。
他にもこんなことに気を付けているよというポイントがあれば
ぜひ教えてほしい。
さらなる改良を加えていきたい。


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