おかあさんといっしょを見たい息子と朝の時間の過ごし方を考えた

午前7時56分、あと4分…
通園バスの時間が迫る中、息子はテレビに夢中でなかなか準備が進んでいない。
何度準備を促しても動きが止まってばかりいる息子に焦れて、つい厳しい口調で「やることやってからにしよう。一旦テレビ切るよ。」と叱った。
「なんで!なんで!テレビ見たい!」と怒り出した息子に、またさらに強い口調で「テレビはやることやってから!」と叱りつけた。
すると今度、息子は怒りながらボロボロ泣き出し「おかあさんといっしょが見たいの」と言った。

やってしまった…一瞬で後悔するがもう遅い。
テレビを見ながらだと準備が進まない、それを分かっていて許容したのは私だ。
朝から叱られてボロ泣きの息子をこのまま登園させたくない。
出発まであと2分…

「ごめん、ママ強く言い過ぎたね。
もうバスの時間だ〜! と思ったら焦ってイライラしちゃったんだ。でも、怖い声で言うことじゃなかった、ごめん。

とりあえず、もうバスの時間だから一緒に準備しよう。」

そう話してすぐに出発時間を知らせるスマホのアラームが鳴った。

手早く荷物をまとめて、身支度を手伝いながら「『おかあさんいっしょ』は楽しくてママも大好きだから、明日から楽しく見られるよう一緒に作戦立てよう。」と声をかけると、息子はまだベソをかきながらも「うん…」と返事をしてくれた。

自宅前まで出ると50mほど先にバスの姿が見えた。

「明日からはさ、『おかあさんといっしょ』が始まる前までに全部準備を終わらせておくっていうのはどう?そしたら出発までゆっくり見られるよ」

「…ぼくさ、本当は『おかあさんといっしょ』を最後まで見たいんだよね。なのにいつも途中で行かなきゃいけないから、嫌だなぁってなっちゃう」

「そうなんだ〜そうだよね、クレッピーのお絵かきもオタマジシャンのマジックも途中でおしまいは嫌だよね。
そしたら、録画するのはどう?
朝はテレビ見ないことにして、幼稚園から帰ったら録画したのを見る。」

「うん、録画がいい。」

「お風呂の時間をずらして夕方の回を見ることも出来るけど、どうする?(おかあさんといっしょは朝夕2回放送だが、我が家では入浴タイムと重なるため夕方の放送は見られないことが多い)」

「うーん、録画がいい。」

「わかった、じゃあその作戦で!」

バスが自宅前にゆっくりと停まる。
息子はバスの座席につくと笑顔でこちらを振り返った。
娘と一緒に手を振りかえしながら、私はほっと息をついた。

だが、次の日。
朝の準備を余裕をもって終わらせた息子に「今日は余裕をもって準備できたね」と声をかけると、ジャングルジムの3段目から不満そう〜な声で息子が言った。

「もっと遊びたかった。ぜんぜん足りない。」

「なんっと!笑
じゃあ今度は朝もっと遊べるように作戦立てるかねぇ。」

朝の時間をどう過ごすか、まだまだ考える余地がありそうだ。


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