可否茶館
コーヒーはいつ飲んでも美味しいけど、ホットコーヒーがより一層美味しい季節になった。
何かの雑誌で読んだが、日本で一番最初にできた本格的なコーヒーの店は「可否茶館」(かひさかん)と言うのだそうだ。
17世紀にヨーロッパにできたコーヒーハウスというものが保険の外交、政治などの議論の場であったことを考えると、とてもウィットに富んだネーミングだと思う。それは可だ、これは否だ、なんて喧々諤々と議論していたのだろうか。
4年ぐらいで潰れちゃったらしいけど。当時のコーヒーは高級品扱いだったそうで。
近所にチェーン店以外の喫茶店があれば、といつも思う。
いや、あることはあるけど、何せ田舎なもんだから、ドアを開けた瞬間に店員さんと常連客に「だれおまえ?」みたいな顔されるから怖い。
都会ではそんなことないもんね。私が誰であろうが誰も気にしない。あの空気が良い。
家で淹れるコーヒーもいいけど、少し古めの静かな喫茶店で飲む深煎りのマンデリンなんかは格別に官能的だ。
土曜日に名古屋行くから喫茶店行こっと。
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