noteリレー⑧ 清水光一
昨年度に引き続き、今年度もメンバーの一員として「東京宝島事業」に携わらせて頂いています。
これまで何をやっているのか、なかなか実態が見えにくいと言われてきた「東京宝島事業」でしたが、チームの皆さんや東京都、そしてコンサルの皆さんとも議論をぶつけ合いながら、今日までやってきました。
いよいよ明日23日から、私たちの大島町に、前バレーボール女子日本代表監督の中田久美さん、元同日本代表選手の野本梨佳さんをお招きし、2日間にわたる「東京宝島伊豆大島プロトコールプロジェクト」がスタートします。
この「プロトコールプロジェクト」の概要は、スポーツ交流により大島が「行きつけ」となることを目指し、まずはバレーボールを通じた島外児童・生徒等との交流イベント開催や、島の文化・生活を体験できるショートツアーの実施を掲げています。
チームの皆さんとアイデアを練り上げ、東京都へのプレゼンを経て、5月に採択され実施が決定しました。
これまで代々、大島高校の先輩方が築き上げてきて下さった、東京都に、そして全国に誇れるバレーボールや野球を始めとするスポーツアイランドとしての伝統と実績を、しっかりと次世代へ、そして未来へ繋いでいくためのプロジェクトと私は位置付けて取り組んでいます。
ご案内の通り長年、大島高校のバレーボール部、野球部をはじめ、いずれの部活動も人数不足に苦しんでいます。
私も玉川学園在学時代は小中高とラグビー部のキャプテンとして、部活動に全力で打ち込んできた人間ですので、人数不足で練習や試合が出来ないという島の子どもたちの悲しさや悔しさを思うと、本当に辛いです。
私はこの課題解決のためには、他の東京諸島で既に盛り上がりを見せている「島外生徒受入事業(離島留学)」の実現が急務であると大島町長に訴え続けてきました。
そしてようやく、多くの皆さんの後押しを頂いて、大島町は令和7年度の事業スタートを掲げ、離島留学準備委員会も動き始めました。
さらにこの「プロトコールプロジェクト」を通じてその流れを加速し、出来ることならば令和7年度のスタートを少しでも前倒しできるような気運を醸成したいと考えています。
毎年、島の代表としてスポーツに打ち込む彼ら、彼女らの活躍は、大島に住む人たちだけを元気にするだけでなく、各大会が開催されれば、多くの島出身者が応援に駆け付け、大島に関わる全ての人たちの誇りとなっていることは言うまでもありません。
島の子どもたちだけでは部活が存続出来ない今、日本中を感動させたあのラグビー日本代表のように、離島留学によって島外から子どもたちを呼び込み、島内外の多様な生徒が大島で「ワンチーム」となって、夢を追う姿をオール大島で支えたい、と願う島の大人たちは少なくないはずです。
今回、試合や大会に出場できない悲しさや悔しさを、小学生や中学生の後輩たちの未来への希望に変えて、トスを上げてくれた島高バレー部の菊地キャプテンをはじめ3名の選手たちをどうか称えてあげて下さい。
この「プロトコールプロジェクト」をきっかけに、これからの大島町が、大人の事情ではなく子どもたちの未来を第一に考え、真の意味でワンチームとなれることを願って、皆さんと共に突き進んでいきます。
ぜひ多くの方々にお声掛けを頂いて、子どもたちの輝く瞬間を見届けて頂けましたら幸いです。
心からご来場をお待ちしております。
清水光一
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