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【企画後】noteリレー⑤「島の子供たちとの交流が作る、大島との素敵な関係」/ほんまゆきこ

今回、「プロトコール」プロジェクトが採択された東京宝島アクセラレーションプログラムの事務局担当としてチーム大島の皆さんに関わらせていただいているほんまです。今回現地で「大島まるごとバレーボールDays」の2日間を見届けさせていただいたので、島の外の、バレーボールは見るだけ、という人間の目からの感想を書かせていただきたいと思います。


都立大島高校のバレーボール部部員は3名。しかし、彼女たちのリーダーシップは素晴らしいもので、イベントの様々な場面で参加しているみんなが楽しんでほしいという気持ちが見えてきました。大島でバレーボールの指導に長く携わる山本さんは、「島の子たちはみんな自分たちで考えざるを得ない。だから強いんだ。」とおっしゃっていました。1日目の練習メニューは彼女たちが考えたもので、小中高生と違う世代、違うチームで集まるにあたって、できるだけ普段一緒にプレイしない子たちを1つのグループにし、しっかりコミュニケーションを図れるような工夫をしていました。そんな姿はスポーツ以外でも将来生かされる糧になるのではないでしょうか。

チームに分かれて試合をする場面でも高校生を中心に年上の子たちが小学生たちをサポートする場面が多くみられまし。なかなか思うように打てない子たちを、工夫して成功体験を味わわせてあげるようにしているのです。サーブが入った、レシーブできた、スパイクが打てた。そんな1つ1つの体験が「バレーボールが楽しい」という経験につながるでしょう。自分が学生の頃にはバレーボール=厳しいというイメージだっただけに、ここまで笑顔があふれ、楽しそうにバレーボールをする様子には驚きました。


日本、世界を相手に戦ってきた中田久美さんの指導や、野本梨佳さんのプレイは本格的で、島の子供たちには良い経験になったことは間違いないでしょう。一方で、中田さんも野本さんも島の子供たちと交流できたことがすごく楽しかったといったコメントをされていたのが印象的でした。

最近は「旅の目的は人」という言葉をよく聞きますが、個人的にもこれはその通りではないかと思っています。素晴らしい景色も美味しい料理も大島にはあるけれど、人と交流する思い出はもっと深く残るし、もう一度来たいという思いにつながります。特にスポーツを通して一緒の目的に向かって頑張るという経験を共にすると、そんな思いも強まるのではないでしょうか。「プロトコール」プロジェクトでは、スポーツを通して大島を「行きつけ」の島にするということを目的にしていますが、何より大島の「人」こそが行きつけにしたいと思わせる財産だと感じさせられた2日間でした。

※なお、この文章は東京宝島ならびに東京宝島事務局の公式見解とは関係なく個人として発信しているものとなります。


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