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配信始めるのお金掛かるよねって話

こんにちは!普段は麻雀に関するあれこれをnoteに書いていることが多いんですが、今回は少し趣を変えて。
最近周りで結構配信始めている人が増えていて、潜在的にそういう欲求がある人って多いと思うんですよ。で自分がそうだったんですけど、いざ始めるって時に何の機材が要るのか、どのくらいのグレードのものがいいのかってわからないじゃないですか。
必要以上にお金を掛けるのは嫌だし、かといって変にケチって後々困るのも嫌ですもんね。
という訳で今回はそのへんの自分の経験も踏まえて、ざっとこんなものがいるよー、いくらくらい掛かるよーみたいな話をしていきたいと思います。めっちゃ細かく説明していくつもりはないですけどね。
とはいえ配信スタイルによって必要なものってある程度変わってくるので、ざっくり基準で、「2DのVアバターを動かしながら最新のゲーム配信を1つのPCでストレス無く出来る」くらいで見ていきたいと思います。
(この記事を書いている2024年5月末次点でのお話です)


PC

まず配信に欠かせないのは当然パソコンですね!それぞれのパーツなどについては追々触れるとして、圧倒的にオススメするのはデスクトップ型のゲーミングPCです。ノートPCをあまりおすすめしないのは単純に高いからですね。デスクトップと同グレードのパーツを揃えようとすると、倍近くお金が掛かりますし、排熱等の問題でスペック通りの働きが出来ないこともあるという話も聞きます。

そして買う時は「BTOショップ」を利用するのがオススメです!BTOショップというのは客の要望に応じて、PCパーツをカスタマイズして組み立ててくれるお店のことです。といっても一から全てパーツを選ぶ訳ではなく、雛形のような商品があって、それをカスタムする形式がほとんどです。お店によって値段やカスタムの自由度は変わってきますが、後述する必要なパーツの説明なんかを見て、いろんなカスタムを試して判断してもらえればと思います。
ちなみにですがオススメしない買い方があり、1つ目は中古品を買うこと。スペック的に充分なものでも劣化していたりで想定より早く故障したり、その際の保証も有りませんからね。2つ目は家電量販店で買うこと。出来合いなのでカスタマイズが効きませんし、そもそも割高です。
ではPCの各パーツのカスタムについて説明します。

1.CPU

PCの頭脳にあたるところですね。ここが優秀であればいろんな処理を素早く出来る=配信で困らないと考えていいでしょう。
「インテル製」と「AMD製」があり、インテル製のものは「Core i◯(数字)」、AMD製のものは「Ryzen◯」という形で書かれ、この中に入る数字が大きいほどグレードが高いということです。またこの後に続く数字で世代などを表しており(「Core i7-14700」「Ryzen7-7700x」等)、まあ単純にいうとどっちも数字がでかいほどより新しく、より高性能のものであるということです。
で今回の基準で話すと「i7」もしくは「Ryzen7」以上のCPUは積むべきだと思います。その中でも細かな性能の違いは一応あるんですが、ややこしい話になるのでそのへんは割愛します。「i5」や「Ryzen5」でも1人でゲームを楽しんだり、軽いゲーム(それこそ雀魂とか)やりながら立ち絵を動かすくらいなら問題は無いのですが、それ以上を求めるとやはりこのくらいは欲しいですね。
ちなみに現在インテルCPUの不具合が発生しているようなので、その辺りは少し考慮すべきかもしれません。

2.GPU

通常のPCと所謂ゲーミングPCの一番の違いは、これが搭載されているかどうかですね。商品紹介ページではグラフィックボード、ビデオカード、グラフィックス等と表記されることもありますが、基本は全てこのパーツの事です。
ゲームのグラフィックを滑らかに表示したり、近年話題のAI生成などではこのパーツの能力が大きく影響します。当然立ち絵を動かしたりにも影響はありますね。
主要なものは「NVIDIA製」と「AMD製」がありそれぞれ「GeForce RTX」シリーズと「Radeon RX」シリーズをリリースしています。後ろに付く数字などで世代や性能を表しているのはCPUと似ています。
NVIDIA製の方を採用しているメーカーが圧倒的に多いので、そちらでお話すると、現行シリーズ4000番代の「RTX4070」以上のものを搭載しておけば間違いないと思います。

3.メモリ

よく作業机の大きさに例えられるものですね。この容量が大きいとPCの作業効率が上がるとされています。配信は複数の作業を同時進行するため、ある程度の容量を確保しておきたいです。最近のBTOショップで売られているPCだと最低16GBにはなっていると思いますが、32GBに増設しておくことをおすすめします。(デフォルト32GBのPCも最近は多い)

4.ストレージ(SSD・HDD)

様々なデータを記録しておく倉庫みたいなところですね。ゲームやソフト、画像などをPCに取り込むと、その容量分空きが減っていきます。外付けも可能ですが、注文段階で内部にある程度の容量を確保しておいた方が便利だと思います。
最近のBTOパソコンだとデフォルトでSSD1TBという容量が搭載されていることが多いですが、これは最低ラインにしておきたいですね!余裕があれば2TBに増設しておくといろいろなアプリを取り込むことが出来て便利です。
更に余裕があるなら別ストレージでHDDを1~2TBほど確保したいです。SSDとHDDの大きな違いは読み込み速度(SSD>HDD)で、ゲームや各種ソフトなど動作にかかわるものはSSDに保存して、画像・動画・音楽データなど動作やシステムに関与しないものはHDDの方に保存しておくと、ゆとりあるストレージ管理が出来ると思います。
容量あたりの値段はHDDの方が安いのですが、だからといってこちらをひたすらに増やしても使い道が限られる(別にゲームとか絶対入れちゃダメな訳じゃないですが)のでご注意下さい。

5.その他(マザーボード・CPUファン・電源・ケース・グリス等)

基本はデフォルトで設定されているもので充分だと思います。電源に関してはGPUなどのグレードアップに合わせて、少し良いものにする程度で大丈夫です。ただCPUファンに関しては「インテル製CPU」を組む際は、かなり発熱するそうなのでなるべくグレードアップしてあげて、できるなら空冷ではなく簡易水冷のものを選ぶべきとのことです(+1.5万円ほど)。

さあここまで書いてきたPCのカスタマイズをすると、時期にもよりますが
25~35万円
程度になると思います。かなり高い買い物ですが、このラインに満たないものにしてすぐ買い替えたり、後々の換装でのアップグレードを考えるくらいなら(そもそもこの記事を参考にするくらいの知識で出来るのかという話)最初にある程度お金を掛けておけば楽だよなーという経験則も含めた結論です。

上に書いたパーツでカスタマイズ。セールで28万円程度

マイク

続いてはこちらも必需品のマイクです。正直不快にならない程度の音質を確保するだけなら、Amazonで5千円以下で売っているUSB接続のマイクで充分だと思います。後述するヘッドセット付属のマイクでも充分だと思います。マイクアームもあるに越したことはない程度です。
配信やDiscordの通話などで環境音や雑音が入らないようにするためには、結局のところ各ソフトでのノイズ対策の設定が必須なんでね。
ただしクリアな音質や各種調整、より確実なノイズ軽減を目指すと、グレードの高いマイクとそれをPCに繋ぐためにオーディオインターフェースというものが必要になります。こういったマイクはXLRケーブルで接続するのですが、これを直接PCには繋げないからですね。オーディオインターフェースを経由する必要があります。
このセッティングの場合は、マイク自体の値段は1万円程度のものから10万円以上のものまでピンキリですが、それに加えて先述のオーディオインターフェースの分、代表的なものはYAMAHAのAG03でこれが2万円弱なので、最低でもおおよそ3万円くらいは必要ですね。このあたりは各人の予算に合わせての決定でよいかと思います。PC本体と違って後からいくらでもグレードを上げられるデバイスなので。

ちなみにマイクには大きく分けて「コンデンサーマイク」と「ダイナミックマイク」があります。それぞれにいいとこ悪いとこは当然あるんですが、ダイナミックマイクの方が感度が低く、キーボードのタイプ音や生活音をそもそも拾いにくいため、そういった雑音が気になる人にオススメです。ただ単純な音質ではコンデンサーマイクに分があるようなので、配信する部屋の環境を整えられるのならそちらもありです。
また「指向性」というどこから音を拾うかという特性が各マイクにあるのですが、配信では基本的に1人で話して使うものなので「単一指向性」となっているマイクを選ぶといいと思います。

モニター

モニターに関しては個人的にはデュアルモニター(2画面同時使用)が必須だと思っています。ゲームの画面を写しながら、配信の管理画面・コメント欄などを確認するのにモニター1枚だと非常に不便だからです。
そして少なくともメインで使う方は、リフレッシュレート144Hz以上のものにしたいです。Amazonなどの商品紹介ページには必ずこの数値が記載されています。これは簡単に言うとどれだけ画面が滑らかに表示されるかとういう数値で、動きの激しいゲームをプレイする際の快適さや操作精度に影響します。

右下の「100Hz」がこのモニターのリフレッシュレート

今はそういったゲームに興味がなくても、活動を続ける内に興味が湧いたり、誘われて始めるケースもあるので事前に準備しておくのが吉だということですね。
で値段に関してですが、これも本当に価格差が大きいのでなんとも言えないです。Amazonでの最安値辺りを狙うと2枚で3万円くらいなのですが、安かろう悪かろうの可能性も高いので5万円くらいは見ておきましょうか。
快適さを求めてモニターアームも使用するのならその分もプラスということで。

オーディオ出力デバイス

一般的にはスピーカーを使うケースが多いですが、配信をすることを考えるとイヤホンないしヘッドホン(マイクの付いたヘッドセットも可)を使用すべきです。スピーカーから出てきた音をマイクが拾ってとなると収拾がつかなくなるので、それを避けるためにもこれらはマストですね。
耳になにか着けるのが苦手という方もいるでしょうが、なんとか慣れましょう。私も昔苦手でしたが、今ではイヤホン無しでPCの前にいることはないくらいになってしまいました。
こだわりだしたらキリがないくらい価格差のあるデバイスですが、あくまで配信上問題が無いようにするだけなら1000円以下のイヤホンで充分です。

マウス(マウスパッド)・キーボード

こちらも相当価格差のあるデバイスです。ゲーミングと冠するものを使う方がいいとは思いますが、基本1万円以上するような高価なものが多いですし、それこそ操作感が合う合わないが一番ありえるデバイスですからね。本格的なFPSゲーム(APEXやVALORANTなど)をやり始めてからそれらの購入を検討しても良いんじゃないかと個人的には思っています。1000円2000円くらいのものでも配信やちょっとしたPCゲームをするだけならそう困りません。
一番オススメしないのは5000円に満たないようななんちゃってゲーミングデバイスを買うことですかね。ぶっちゃけただ光ってるだけで、ゲームを快適に遊ぶ上で必要な機能がほぼ備わってないくせにそこそこ値が張るので…(経験あり)

Webカメラ

VTUBERとして活動する場合は、自身の姿をカメラで映してトラッキングする必要があるので必須です。ただ映したものをそのまま配信画面で流すわけではないので、5000円以下の安価なもので充分だと思います。
実写で活動する場合は、求めるクオリティ相応のカメラが当然必要になりますが。

立ち絵

配信で動かすアバターですね。無料で自作することもできますが、より高いクオリティを求めて依頼すると、全部引っくるめて10~30万円程度掛かるそうです。(これに関しては経験がないので調べたものです。現実はもっと上下に振れるかも)

配信ソフト

無料の「OBS Studio」で充分です。というか最強です。プラグイン(拡張機能)で自分好みのカスタマイズもできます。

画像編集ソフト(サムネイル制作用)

画像と文字が編集できるソフトであればなんでもいいと思います。無料のものが世の中にいっぱいありますね。クオリティを求めると「Photoshop」などの有料ソフトになりますが、余裕が出来てから導入を検討してもいいのではないかなと。ちなみに私は無料の動画編集ソフトを使ってサムネ作っています。上記のOBSを使用してサムネ制作するツワモノもいるんだとか。

インターネット回線

あまり現実味はないかもですが、可能ならできるだけ良い回線にした方がいいです。一応通信速度は上りで30Mbps以上あれば配信に適するようですが、経験上動きの多いオンラインゲームなどをやる際70Mbpsは無いとお話にならないです。そういったゲームをしながら更に配信をする訳なので当然それ以上の通信速度は必要なんですね。

こういったサイトで計測してあまりにも上りの方の速度が出ない場合は、プランの見直しやプロバイダの乗り換えも必要となるかもです。

概算

自分の周辺機器等を見渡して判断すると、最低限このくらいは必要となるでしょう。ざっと計算してみましたが切り詰めれば総額で35万円前後クオリティを求めると60~70万円前後といったところでしょうか。勿論事前に多少の機材を持っているケースがほとんどでしょうから、全てを買う必要は無く、現実はもう少し必要予算は下がると思います。
いずれにせよ、記事冒頭での前提で配信を始めようとするとある程度のお金は必要になっちゃうんですね。
自分はこういった事前知識がほぼ無く、やりたいことに対して色々とケチったため、結局後から機材を足したり更新したりして無駄にお金を使ってしまいました。

各機材の優先順位は、メインとする活動内容の予定に応じて決めていけばいいでしょう。例えば歌や雑談メインならマイクなどの音響関係、ゲーム配信メインならマウスなどのデバイス関係と。
ただ何をするにせよPC自体のスペックはなるべくケチらない方がいいと思います。一番大きな買い物ですし、素人知識で後からアップグレードするのが一番難しいですからね。

最後に

という訳でつらつらと書いてきた訳ですが、少しでもお役に立てたでしょうか?改めてになりますが、今回の概算はあくまで1つの前提に基づいたものなので、全てが全てこれ通りにしないといけない訳ではありません。目安として有効活用してもらえたらなと思います。
とにかくなんでもいいから配信を始めるならもっとPCスペックを下げてもいいし、金に糸目を付けないなら全ての機材を有名配信者並みに揃えてしまえばいいのですから。
最終的にはご自身のお財布と相談して、後悔のないように決めてくださいね。

それでは

※全部記事書き終わってからデスクやチェアのことを思い出しました…みんななんかしら持ってるよね?それ使って下さい(._.)


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