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才能と個性と/BARFOUT!

あきらかにしんどい案件だったBARFOUTのテキストについて、自分なりに考えてみたいと思う。彼に抱いている感情はわたしのマインドのどこからやってくるのか。

彼はずっとネガティブが先に来るタイプの人間なんだと、そう思っていた。それはきっと初登場の「波の流れに乗ってクラゲみたいに生きている」、この言葉にもよく現れていると思う。その当時の彼はきっとあまりポジティブな意味をこの言葉に含ませていないし、グループの中で自分の立ち位置とか役割とか自分にできることとか、暗い闇の中で必死に探し求めていたんじゃないかなと思う。なにかと目立ちがちだったJr.時代の経験もあってなのか、波風を立てないように​、そう自分に言い聞かせているようにわたしの目には映った。そうあろうとしても実現させることはなかなか難しいだろう。自分を表現することが彼の仕事だし、それによって脚光を浴びることもまた然り、彼の仕事なのだ。だからこそ、今の自分を「流れられるようになった」そう表現する彼をかっこいいと思う。何かにつけて考え込んでしまう自分の性格を正確に捉えて、強みに変えようともがく、その姿が、本当にかっこいい。


インタビューの最後でも言っているように、自分の個性について彼自身は「嫌な感性だけど、大事にしなきゃな」と考えている。そのことが少し、羨ましいと思った。なぜかなんてすぐに思い当たる。これまでの短い人生で少なくともはっきりしていることだ。

自分は「特別」ではないのだということ。

誰しも幼い頃はヒーローやプリンセスを夢見る。将来はあんな風にきれいになって、可愛いドレスを着てかっこいい旦那さんと素敵な人生を送るのだ。例に漏れずわたしもそう、思っていた。だけど本当に「特別」になった彼のように唯一無二の存在にはなれないし、自分には特別な個性も才能もない。そこまでならまだしも、わたしには人並みに承認欲求があるし、いつもどこかで自分も自分の人生を、主人公として歩めるときが来るんじゃないかと思っている。こんな風に書くと「特別」にはなれない自分が不幸だと声高に主張しているように感じるが、決してそんなことを言いたいわけではない。

自分にはないものを、才能を、個性を、爆発させることのできる人生を、ファンとして応援できることに幸せを感じるのだ。

大事にしようと思うだけの個性があることは彼が自分の人生を自分で思い描くだけの存在価値を自分自身に見出していることなのだと思うし、そう思わせるだけの経験を、この2年間でしてくることができたということなのだろう。応援し始めたのはそう早くはないけれど、デビューして2年経ってもうすでに自身の成長について語ることができる彼を好きになることができて、それまでジャニーズともオタクという概念とも無縁の生活を送っていた自分が一気にファンになるまでに引きつけられた彼の魅力を見逃すことなく見つけることができて、そんな見る目のある自分を少し、好きになることができて。周りまで巻き込んで幸せを感じさせることができる。こんなこと感じているのはわたしだけかもしれない。普段何にも考えてないくせに、重いオタクだなと、つくづく思う。

これらは全てわたしのエゴかもしれない。ただの間違った憶測に過ぎないかもしれない。それでもいいやと思えるほど、彼を好きになることができて、ほんとうに、ほんとうに幸せだと思うのだ。そんな彼をこれからも応援できたらと思うし、この思いを誰かと共有していくことができたらさらに幸せだなと思う。

おもーいおもーい感想になってしまったかもしれない。まずここまで読んでくれた人がいたら、ありったけの感謝を述べたい。そしてこれは全てわたし個人の感想であるし、テキストを読んで抱く感情は人それぞれではないかと思うから自分と違うしここは間違っている!と感じるところがあったら是非教えてほしい。


願わくば、再びこの雑誌の表紙を飾らせてもらえる日が来ますように。


6/28

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