見出し画像

教師辞めてみて思うこと

お久しぶりです。昨日退職いたしました。ぱっぱかぱーん

今書かなかったら、いつ書くの?という位の私にとって一大イベントでしたので筆(キーボード)を執りたいと思います。

まず前回の更新で辞めることを決意して働いていたので、気持ち楽に働いてたのかなと思われるかもしれませんが、辞めるとわかってても苦悩の日々でした。何度も泣きましたし、休んでやろうかと思った日もありました。それくらいしんどい仕事だと最後まで実感する日々でした。

4年間を思い返して

思い返せば4年前に教員になってから泣いてばかりでした。

新卒1年目は毎月の残業時間は100時間を超え(教員は残業手当ナシ)、精気を失いながら振り絞って働いていました。2年目はやっぱり向いてない成長してないなと自信を失っていました。3年目は色々任されるようになって嫌々やってました。

でも有難いことに、自分が思っている以上にできていたのか或いはできているように見えていたのか、だいぶ期待されていました。君ならできるできるって言われて始まった4年目。

一言でいうと地獄でした。色々な要因がありましたが、特にこどものコロナショックストレスと高学年の1学級の人数の多さ(40人学級)。教室はパンパンにも関わらず、ディスタンスという要求だけをされ、歩く隙間もないような中、エアコンのない教室で毎日暴動。詳しくは言えませんが、みなさんが想像もできないようなことが毎日起こります。

自分の学級だけではなく、隣も同じような感じでした。隣の先生と励まし合いながら頑張っていました。

そんな中でもたまに教育委員会の偉い人がやってきて、どうなってるんですかと言う。

おかしいだろ。あんたやってよ。と憤りながら、なんとか乗り越えてきましたけれど、本当に未だにおかしいと思います。(憤)

まず、この息の詰まるような机の数はなによ?歩く隙間もない中エアコンもない中この熱気の中マスクを強要しなければいけない学校ってなによ?

とにかく子どもに申し訳なかった。もっと一人一人とじっくり向き合えたならと何度も何度も思いました。愛情不足の子、発達障害の子、いろんな子が、みんな一緒にみんな言われたことを同じようにすれば教師も子どもも評価される。そんなのっておかしいなって強く強く思いました。

もちろん100人に1人くらいの逸材スーパー教師か、月150時間残業する教師か、ただただ怒りでコントロールする教師がいればなんとかなったのかもしれません。でも、教師みんながみんなそんな人間になれません。

そんなことを思って働いていると、秋頃にノイローゼのようになって、学校で涙が止まらなくなり、トイレに駆け込んだまま過呼吸で出られず、そこから1週間休みました。今まで1日たりとも休んだことがなかったので、自分にとっては結構長い休みでした。

同僚の先生方からは優しくしていただいて、温かい言葉をもらいました。そして、授業はしないけれど、子どもに見つからないようにリハビリ出勤をしました。

そこで、自分の学級が代わりの先生になって、更にひどくなっている状態を見たのと、代わりの先生に申し訳ないという気持ちで戻ることを決意し、何事もなかったように復帰しました。

子どもが私を切に待っていた

あんなに毎日苦しめてきた子どもですが、戻ってくるとものすごく親切にしてくれました。嬉しい嬉しいと言って、みんなが私を囲う。そこではっとしました。

この子たちが悪い訳じゃない。

この子たちも被害者だなって思いました。色々な大人の都合。古い価値観。学校の理不尽さを思い知りました。

そしてやっぱり、その時は本当にノイローゼになる位しんどいですが、一人一人と向き合うとやっぱり子どもは可愛いです。

限られた時間だけどもっと話を聞いてあげなきゃな。とそう思いました。

向き合うと魂は削られる

それから更に意識して子どもと向き合い、日々悩みながら指導してきましたが、指導すれば1日でよくなるとかそんな問題ではありません。心に向き合って向き合って、ゆっくりゆっくり成長するものなので、基本的に向き合っては問題、向き合っては問題の繰り返しです。これを繰り返しているうちに、大人はついつい、「昨日だめって言ったよね」と言ってしまいがちですが、これをすると試合終了です。子どもも自信を失いシャットアウト。せっかく積み上げた日々がマイナスまで行ってしまう。だからこそ向き合い続けなければなりません。

その問題というのも可愛いものじゃないですよ。一丁前に犯罪みたいなことしますから。でも、信じてやらなければならない。前向きに声をかけ続けなければならない。これをやらないと、大人になった時に、捕まって終わりなわけです。

そしてこの繰り返しが本当にキツい。本当に本当に魂削られます。

異動すれば解決なのか?

よく言われた言葉、「ここで乗り越えられたらどこ行っても大丈夫だよ」って言葉。

嬉しかった時もありましたが、今思えば、

子どもが変わればいいって、教師が言うことじゃないと思います。

だから、私は異動を選んで解決したくありませんでした。

しかも、異動して、比較的落ち着いているところに行っても、この先定年まで何年あるのでしょう。

その間にはまた同じ苦難がやってきます。次はノイローゼじゃすまないかもしれません。本当に病んでしまうかも。そう思いました。

だから、やめよう。決意しました。

結局子どもは最高に可愛かった

退職の日が近づいてきた頃には、努力が実りはじめ、最初の頃に比べてものすごく落ち着きました。みんな穏やかな顔になり、毎日可愛いなあと心底思いました。

私が退職することは最後まで知らなかった子どもですが、今までのお礼の手紙を山ほどもらいました。

いままでした悪さの反省とお詫びが書かれた手紙はものすごく泣けました。最後には感謝まで述べてあり、涙が止まりませんでした。

退職することをみんなに伝えると、一番わるさしてた奴がむせびながら泣いていました。

私もそれを見てむせび泣きました。

私がむせび泣いているのを見て大勢泣き始めました。

こんな結末になるとは全く思いませんでした。

ものすごい寂しさと、今まで頑張ったことの達成感に胸がいっぱいになりました。

ああ、やめるのか。あんなに辞めたかったのに、なんでこんなに寂しいんだろう。

そんな気持ちでいっぱいになりました。

最後にもらった手紙に「先生がいなくてもちゃんとできるようにがんばります。先生も新しいことでがんばってください。」と書かれていて、泣くのやめました。

もう前を向こうと思いました。

言い訳できないな。そう思いました。

教師はやりがいしかない仕事

教師の仕事はやりがいが物凄くある仕事だと思います。胸がアツくなることも多かったです。

でも、やりがいしかないです。本当に。自分の時間や、残業代に見合った給料はありません。(学校や立場によるかもしれませんが…)

これから教師になりたいと思っている人は、一度立ち止まってみると良いかもしれません。これからの時代にあった教育、ギガスクールなんてのも始まりますが、そもそも教員の数が足りません。足りないのはなぜか、それだけ酷な仕事であるのと同時に、教育がまだまだ型にハマったものであるからだと思います。

本当に、教育をよりよくしたいなら、仕組みを変えるべきだと思います。ギガスクールでITを取り入れるよりも、まず、学校教育の古い価値観を一新するのが先ではないかと思います。

少し、やりたいことをやってみたら、また教育について学び直したいなと思っています。


とりあえず、今は次の目標に向かって、先生も頑張ります。

ありがとう!!!!子どもたちよ!!!!!!!!!!本当に愛しかったです。大好きです。ずっとずっと応援しています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?