ツッコミの深さ
はじめに
今日はオレの好きなお笑いについてのおススメを書いてみようかなぁ。過去にダウンタウンが30年ぶりに披露した漫才についての記事を書いたんだけど、今後はちょっとおススメの漫才師なんかもシリーズでお墨付きに書いてみようかなぁなんて思っています。基本的には誰もが知るような大物芸人ではなく、劇場などで人気を集める若手から中堅芸人を書くつもりなので、Youtubeなどでチェックしてもらえたら嬉しいな。
それでは、記念すべき初回はこの人たち。
ガクテンソク(学天即)
特徴
ボケのよじょうとツッコミの奥田からなるコンビ。よじょうは独特の見た目通り、飄々とボケを繰り出すタイプ。ボケのタイプとしては「おとぼけ」系で、ちょっとした勘違いのようなボケを真面目な顔をして繰り出してくる。奥田はそのボケ
に対し、秀逸なワードセンスのツッコミを入れる。音のリズムや巧みな比喩で作り上げられたツッコミは切れ味抜群。「ツッコんでますよ!」感満載の、ボケより前に出るモリモリツッコミではなく、そのツッコミでボケを引き立たせ、笑いを大きくしている。またとても心地よい声をもっており、ツッコミに説得力がある。ガクテンソクは、この組み合わせだからこそいいのであり、相乗効果がしっかり起きている。様々な賞レースでもファイナルに顔を出す正統派漫才師。
おススメネタ
・子どものころの遊び
よくある昔の遊びを思い出す流れのネタ。言葉遊びの要素が非常に強く、ツッコミも聞いていて、とても耳障りがいい。飄々としたボケも漫才にリズムを生み、気づいたときにはガクテンソクの世界観に引き込まれてしまう。その中でもうま
く間を駆使し、感情を表現してくるあたりは感服する。
・女にもてる
https://youtu.be/zOyu5TONupk 24:18から
よじょうの見た目を生かし「オレモテる」というよじょうを試すような流れで進んでいくネタ。前のネタと同じように言葉のリズムもふんだんに生かされている。それに加え、聞き手が持っている知識をうまく活用し、「やられたー」と思う構成を作り上げる。奥田がよじょうを小ばかにしている感じをうまく表現していて、聞き手は奥田側で見せられることによって、面白さが倍増する。
おわりに
同じ言葉を武器にした職業に就くものとして、正直漫才師にはリスペクトしかない。ことばの掛け合いだけで、実際にない世界を見せ、笑いを取っていく。そんな漫才の中でも正統派といわれる漫才を披露するガクテンソク。この魅力が少しでも伝わってくれたら嬉しい。残念ながら、コンビ結成からだいぶ時間がたっているので、もうM―1には出られないが、何かのきっかけで、もっと見られる機会が増えたら嬉しい。
それでは、今日も一緒にいい日にしよう。
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