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【10】天明の徳の教え5  天明流子育て 中編

十月十日、胎児ね。その時に心音で、お母様の心臓の音で泣いてる、笑ってる、ねっ、全部聞きわけるわけなの。お母さんの心臓の音でね。だから、こうやって赤ちゃんが泣いて泣いて泣いて泣き止まないで、夜もずっと泣きっぱなしだったていう経験ございませんか?ありますでしょ。そういう時はね、おんぶしてご覧。あっという間に寝ちゃいます。これは覚えといて、こうやってなかなかぐずって寝ない赤ちゃんはね、おぶってください。すぐ寝ちゃう。

なぜだと思いますか?おなかの中に十月十日入っていた時に心音で、心音で先ほど申しましたように笑ってる、泣いてる、悲しんでるを聞き分けたのね
おぶりますと、ねっ!心臓と心臓がくっつくんです。だから、あーっ昔、胎児の時をすぐ思い出すの。だから、安心してすぐ寝ちゃうんですよ。抱っこしてたんでは心臓がバッテンになりましょう。赤ちゃんの心臓こっち、ママの心臓こっち。たった、これだけの差なんですけれども違うんです。だから、抱っこよりもおんぶの方が赤ちゃんが喜ぶよっていう話ですね。これは強制ではありませんよ、ね、赤ちゃんがその方が安心しますよということなんですね。


あの電車に乗っておりましたらね、お母さんが抱っこしてこんな赤ちゃんと子供と同じぐらいの荷物持って優先席に座っていらした。ここに乳母車が畳んで置いてあった。動くたんびに、赤ちゃんがいて、荷物が乳母車だからママが大変だと思って、私ね、おせっかいばあばですからね乳母車を支えてあげようと思ったの。そうしたらバスの中で、「やめてっ」「だめっ」って
泣くんです。子供がびっくりしましたらね。ママがね、乳母車は私以外、絶対触らせないんです。パパもおばあちゃまもお爺ちゃまもダメなんですママしか乳母車触っちゃいけないって泣き叫ぶんだそうです。これ聞いて、みなさまどう思われますか?私はね乳母車がお母さん。ちょっとね悲しくなった。本来ならばね、そのお子さんはねお母さまのお背中なり、抱っこなりでね安らぐはずなのに、乳母車がその代わりだと知った時にね、すごくここら辺が、「はーっ」て思った。


かといえばね、もう一つすごく嬉しい話があった。駅に行く道すがらねご夫婦が歩いてらした。パパの背中に赤ちゃんがおんぶされている。あまり見かけない光景だったのですから「あら、パパすごいねおんぶして、赤ちゃんを」と言ったら、ママがなんて言いましたか。乳母車も抱っこも泣いて泣いて駄目なんですって。言葉がしゃべれませんけどね、おんぶしてらね、黙って泣かないんですって。だからもう我が家はね、乳母車買ったんですけど一度も使ってないんですよってママがおっしゃったの。その時、私はねパパとママに言いましたね、ああー、何と言うね親御さんにこの子はえいしたんだろうって、「よかったね、坊やっていい父ちゃまお母ちゃまにえいしてよかったね、健やかに大きくなるのよ」って言って別れ際、「ありがとうございます」ってお二人がおっしゃってましたけれども。

この差ですね私はね、役目があると思ってんの父親の役目、母親の役目ね父親の背中の逞しさ、母親のやわらかい背中それをね体験することでね言葉ではないものをね子供はね、感じて行くんです。感じる気づくっていうこと教えるのが三歳までなんですよ。三歳までにこれをやっていなくて、ね、大きくなってから、ね、いろんな今、いろんな事件や事故が子供に対していじめから始まってありますけれども、この時期に、三歳までにしっかりと本気で親御さんが子育てしたかどうかでね変わってくると思います。


この乳母車でね、おんぶしない乳母車、抱っこならまだいいですねまだいいですね、だけどね考えてください、もし万が一エスカレーターが途中で止まってご覧なさい、どうなると思いますか?子供はここから吹っ飛んでいっちゃいますよ。ねえ、皆さん抱っこ紐っていうのはねピューんと飛び出した赤ちゃんどっか行っちゃいます。ましてや乳母車なんか周りの人にものすごくご迷惑ですよ。背中に背負っていたら飛び出していかないんです。ここでしっかりとね、結いてあげますからね。それと同時に両手が使えるの。

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