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長生きしたい気持ち

正直、ずっと人生が早く終わってほしいと思ってた。
自ら命を絶つのは祖父から絶対にいけないことだと言われていたから、頑なに守っている。
そんな度胸もないし。
誰かを助けて死んじゃうとかに憧れてたな。
自分なんて価値ないと思ってたから。

小さい子どもが犠牲になったり、子どもがいるお母さんが犠牲になったりなんて耐えられない。
どうして、自分はまだ生きているのか。
生まれてきた意味は何なのか。
そんな事を思うと、「はい今日で終了です」って終わりが来ても「お疲れ様」って思える気がしてた。

子どもたちも大きくなって、立派に育ったし、親は見送った。
もうやる事ないよね、と思っておまけな人生なつもりでおせっかい家を始めた。
忙しくしてたら気持ちが落ち込まないかもっていうのもあったなぁ。

そんなゆるい気持ちだから、覚悟がないってよく言われた。
でもね、そんな能力高いわけでもないのは自分がよく知ってる。

ただ、自分の信念に従っていたら独立するしか道がなかっただけ。
赤字にはならないように、色々トライしてみただけ。

何者でもないけれど、おせっかいなおばちゃんって必要だよっていう気持ちだけはあった。
親でも、先生でもないけど斜めな関係の大人って子どもたちには必要って思ってたし。
娘でも嫁でもないけど、世代の違う価値観を教えてくれる気さくに話せる人って必要って思ってた。

そのおせっかいって最高っていう信念だけは、もうずっと変わらず。

そしたら、だんだん人の心に響く人になってきた。
たくさんしんどい事があったから、痛みを一緒に感じる感度が高いのかもね。
己書を使うと、相手の今の気持ちが出るのでよく分かる。
そんな素敵なツールを手に入れたからかもしれない。

人が変わっていくきっかけのおせっかいが出来るようで、めちゃくちゃハマった。
そうなると欲が出てきた。
もうちょい長生きしたい。
変化して羽ばたく人を見たい。
必要な人に届けたい。

だから、どうしたなんだけど。
自分にとってはすごい変化なのだ。
だから、忘れないために書いておく。
52歳の自分。
良かったね、ここまで生きてて。

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