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tokyo mellow city @渋谷OTO

わたしのノートは決して集客を目的としたものではない。クラバーとして感じたものを伝えられたら、と思ってチラ裏感覚で始めたものである。能動的なものであり、友達が主催だからとか、誰かに言われて書いているものではないということを予めきちんとお断りしておく。というかこのイベントはなんかもう全然盛り上がってるので。

その上で。

いま東京でいちばん面白いクラブイベントであると断言したい。

それがtokyo mellow city。場所は渋谷のOTOという、小ぶりの箱。開催は3か月に1度、第二金曜の19時〜。きっかけは大信頼ことskiemoとHasshyがレギュラーでいたこと。イベントコンセプトはその名の通りで、わたしは第3回から参加させてもらった。

読んでる人が想像するメロウなクラブイベントというのがどうなのか聞いてみたいところだが、しっとりしてて、気取ってて、談笑なんか弾んじゃって、なんというかお上品なイメージをしていた。わたしは実際そうなんだろうなと思って行ったし、今もってそう思って通ってるひともいるかも知れない。(大騒ぎしてすみません…)そして、その期待は美しく裏切られたというお話。

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メロウのパーティの全く新しいイメージ。

ぜひmixを再生しながら想像してほしい。まるで熱湯に肩まで浸かったような表情で金切り声を上げステップを踏んでいる熱いフロアの光景を。

ほんの一幕の話ではある。あくまで進行はアーバンかつメロウ。ゆったり、切なく甘い週末を演出しているためアッパーな音楽は一つもかかっていない。にも関わらず、前回開催でのラストDJ、skiemoの手によってフロアが灼熱になった瞬間に立ち会えた。あれだけの火の海はいつかのトレッキーの周年以来かも。

これは彼のDJだから、というわけではない。イベントの流れとしての帰結がしっかりしていることによる。Muramuraくん、まりりんちゃん、JOSHIKOSEI、Hasshyといった(ひとりずつカラー説明したいけど割愛します)レギュラーDJ陣の腕前による組み立てがきちんと出来ているためだ。ひとりひとりが役割をこなしているので、彼ら5人がどの順番に並んでも、わたしには楽しみになる。

このため、イベントの流れの中で理性のタガが外れてしまうほどのメロウを味わえる。きれいなイベントだなと素直に感じるし、その上で完全にパーティの本質を感じた。

そしてこれこそがこのパーティの真骨頂なのだが、フロアが爆発してもチルに入ってもどっちに転んでも完璧に成立してしまうのだ。一種のハメのような、本当に恐ろしいパーティである。

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良いパーティの条件を満たしている。

お客さんの層もいい塩梅で、DJやクラブ慣れした練度のある玄人さん半分、立ち寄ってみたのかなって感じのお客さん半分くらい。みんながパーティを本気で楽しんでいるし、わたしが誘った友達ももれなく金切り声を上げていたし、楽しみ方が上手なひとばかりなので見ていて嬉しかった。

OTOの立地と構造も雰囲気に合っていること、そして金曜のデイイベントというタイミングも効果的に作用している。週末の夜を迎えるにあたり仕事からの解放感を、もやもやを、誰かを思う気持ちを、お客さんのみならずレギュラーDJ陣も持ち合わせている点もおもしろい。故に飲み方も開放的というか。勢いに任せてついついお酒を飲んでしまう。

パーティの流れとレギュラーDJ陣の時間帯の使い方、そのコンセプト、アートワークにみられるイメージ、実際にかかっている音楽、お客さんの練度とフロアの温かさ、金曜のデイイベントというタイミング、箱のロケーション、イベント後に持っている感情のすべてがtokyo mellow cityは完全に合致している。ひとつのパーティの形として、良いクラブイベントの条件かもしれないと心底思わされた。

結びとして。

書きながら気づいたことだが、これほどクラブ初めてというひとを誘いやすいイベントも珍しいかもしれない。わたし個人のイメージのままを言うと、ダンスに間に合うのMVに歌われているダンスはそのままこのイベントのことなのです。

多角的にみているつもりだけど本当に欠点がない。我ながらここまで推してるのは意味わからないんだけど、邦楽を扱ったクラブイベントとしての完成度が高すぎる、毎週やってて欲しいと心底思う。隠れ家的なダンススポット感にめちゃくちゃ病みつきにさせられた。これでもだいぶ添削しているが正直書き足りないのであと2回は書けます。

次回は4月10日開催(リンク先に詳細あり)。先の回でまだ6回目を迎えたばかりのこのパーティ。もし興味が湧いたならふらっと立ち寄ってみることをお勧めしたい。箱を出てすぐ見える景色と雑踏音が心地よくあなたを包むはずだ。

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追記:グッズつくってくれたら買います。


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