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【徒歩】山手線一周してみた【内回り】

もともと公園とか散歩が好きで、飲み屋さん20時宣言以降はその趣味が加速していた。距離が10kmから30kmになっていったあたりで「山手線歩いてみたいな」という気持ちが湧く。いかんせん、聞こえからしてハードルが高い。いろんな友達に声をかけるも失敗に終わり、気ままな一人旅となる。休憩あり、寄り道あり。Twitterと角ハイを携え、いざ行かん。

上野から始めよう。

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駅間によっては見所なさそうなところもあれば、時間帯によって表情が変わるところもある。この試み、たぶん始まりの地が肝心な気がする。どうやら所要時間はストレートで行けば9時間くらいらしい。でも絶対だらだら行きたいしな、とまあいろいろ考えて夜の東京駅をみることを一つの目標とし、上野駅から内回りで始めることにした。開始時刻はなんとなく朝の6時に。全駅(日暮里だけ忘れた)写真撮ったりしてたけど、全部書くこともないので発見とか体験したことををいい感じに並べていきたい。

鶯谷~巣鴨。

今日は休みだ feat. 田我流 / EVISBEATS

繁華街じゃないのでパッとしないかもしれないけど、この駅間の「THE 休日の散歩」感は異常だった。たぶん朝日を浴びながらというのも手伝ってると思う。住宅地なので暗くなってから歩くことはあっても、日曜の朝から歩くこと自体はレアケースなのかも。ラブホの街こと鶯谷、朝日の差す夕焼けだんだん、諏訪神社と寄り道しつつ楽しく歩く。あと、巣鴨に新しい感じのきれい目ゲストハウスが多かったのが意外だった。なんでだろう?

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大塚~渋谷。

繁華街に近づいていく。いつもと違う時間とはいえ、見慣れた景色ではある。これは今回の散歩の目的としていないから言えることかもしれないけど、正直言って大きい駅はあんまりおもしろくなかった。特に発見なく通り過ぎてしまった。わたしは大塚過ぎたくらいの線路沿いの細い路地にある殺意ある鉄柵とか、山手線からいつも見える目白のつつじ畑の裏手なんかにワクワクするのだ。

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代々木に来たので代々木公園へ。こっちから入るのは初めてかもしれない。この季節でも鮮やかな緑からの木漏れ日が気持ちいい。

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恵比寿~田町。

意外と渋谷くらいまでひと息に来れてしまったがここでトラブルが。早朝からの飲酒が祟ったせいか、3時間ほど昼寝をしてしまう。昼寝というより、目を覚ますと渋谷~恵比寿間の割としょうもない駐車場の脇でかがんでいたようだ。お兄さんがお水をくれて「大丈夫ですか?」わたしは「アッ、すいません」と言って立ち上がる。お兄さんありがとう。反省しつつまた歩き出す。
とりあえず恵比寿ガーデンプレイスへ。舞浜に似ている。

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実は、ここから退屈かなと予想していた。空の色が徐々に深くなってきて夜景に変わっていくと、その予想は裏切られた。誰もいない高輪ゲートウェイ駅や東京タワーを横目にいい気分。シティポップなんか聴いちゃったりして。

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浜松町~上野。

浜松町、新橋、有楽町は、ひとが極端に少なくて新鮮に感じた、くらいかな。夜も更けてきて少し焦ってたせいか、ご時世か、あまりピンと来なかった。なにか目的探していずれまた歩いてみよう。

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そしてようやくお目当て。赤から青に変わる頃に、あなたに出会えたこの街の名は。

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ここまで歩いたらあと少しだぞと、見慣れた街が迎えてくれた。いい感じの疲労感でいつもの道を通り過ぎていく。およそ16時間ぶりの上野駅に到着。

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もうちょい苦行かと思ったら。

発想としては「20時にお店が閉まっちゃうならもうちょい歩きながら飲もうよ」だ。もともと盆暮れ正月の東京都心のゴーストタウン感が好きだったので、ひとがいないだろうと踏んだ上での、どうしてもこの時期にやりたいことだったわけで。しかし初めに書いたように「山手線一周しない?」はさすがにハードルの高い声かけだと思う。思ったよりはそうでもないぞ、と言っておきたい。今回歩いてる最中、やってみたいと声をかけてくれた人を巻き込んでまたやってみようと思う。ひとといるとまた新しいものが見えるはず。

一日の総合計は山手線一周の実測よりあったみたい。ハイになって余計に歩いちゃったりして。

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あと、山手線に限らず沿線歩きは今後やっていきたいな~と。夏の東急池上線とか、絶対いい感じだと思うんだ。こういうのの楽しさ、伝われ。

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